川重と欧エアバスが航空分野の供給網構築で調査 水素、空港を供給拠点に

2022/04/12  13:30  写真を追加しました

20220412川重エアバス

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)と欧州の航空機大手エアバスは12日、空港や航空機に関する水素の供給網(サプライチェーン)の構築について連携して調査すると発表した。水素の生産から輸送、貯蔵など供給網の整備について情報を共有することで、燃料として二酸化炭素(CO2)を排出しない水素の利用を促進し、航空・空運分野での2050年までのカーボンニュートラル(カーボンゼロ、CO2排出実質ゼロ)をめざす。

 両社は今後、航空機が水素を利用するのに必要になる政策提言と、課題への取り組みに向けた工程表(ロードマップ)を共同で作成する。航空業界での水素インフラ整備を先導し、特に空港が水素供給の拠点になるよう力を入れる考えだ。川重がロケットの燃料として使う水素の貯蔵用タンクを、種子島宇宙センターなどに供給してきた実績などが生きるとみられる。エアバスも航空機のエネルギー使用量の算定などで情報を提供する。

 川重とエアバスは同日、連携に向けた覚書(MOU)を結んだ。覚書の調印式は東京都内で開催し、エアバスの日本法人であるエアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長(写真右)と、川重の西村元彦・執行役員水素戦略本部副本部長(同左)が出席した。(写真は川重提供)

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