ワールド、3月の既存店売上高が2.0%増 年間の国内小売り売上高4.8%減

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)が5日発表した3月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月の2.0%増(速報値)だった。2カ月ぶりに前年同月を上回った。まん延防止等重点措置の全国的な解除や、気温上昇による春物需要の増加で、2月下旬からの回復傾向が強まった。休日数は前年同月より1日多く、2.6%程度のプラスになったとみている。

 ブランド別では、下着「リサマリ」やジュエリー「ココシュニック」が引き続き好調だった。春の入卒園に向けたセレモニー用の商品群も根強い需要があった。加えてショッピングセンター系ブランド「シューラルー」「オペークドットクリップ」で春物ニットなども活発。外出を意識した需要が広がった。新型コロナウイルスの感染拡大前である19年3月との比較では25.2%減になった。

 3月の新規出店は9店舗、撤退は44店舗。さらにナルミヤ・インターナショナル(9275)の連結で680店が増えて、月末時点の小売店舗数は2361店になった。

 ネット通販の売上高は前年同月比23.36%増。ナルミヤ連結に伴う影響が25%ポイントあったのに加え、構造改革に伴いブランド数が減少した影響はマイナス5%ポイント。差し引き20%ポイントの押し上げ効果があったという。

 2022年3月期の年間で国内小売り売上高は前の年に比べて4.8%減。既存店売上高は5.2%増だった。

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