神戸港「カーボンニュートラルポート」で工程表 50年実現で神戸市・地整局など

20220405CNP工程表

【神戸経済ニュース】神戸市と国土交通省近畿地方整備局は、神戸港で二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラルポート(CNP)」の実現に向けたロードマップ(工程表、図=神戸市と近畿地方整備局の発表資料より)を作成した。国の目標に合わせて、2030年の段階でCO2排出量を13年度比46%削減、50年の実質排出ゼロの実現をめざす。20年度に立ち上げた港湾関係者が幅広く参加する「カーボンニュートラル検討会」で、CO2排出ゼロに向けた課題を洗い出したうえで、工程表を作成した。

 神戸港でCNPを実現するために、水素を最大限活用する。CNPを実現するための取り組みについて、水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」に分類。25年までの短期、30年までの中期、50年までの長期でどのように取り組むかを整理した。「つくる」「はこぶ」「ためる」では30年ごろまでに施設整備などを終え、50年にかけて商用での運用を実施。「つかう」では30年ごろから順次、自動車や機材の燃料を水素に転換。CO2を排出を抑制する。

 ロードマップは関連する技術開発の動向や、予算・法制度の状況に合わせて、随時皆おするのが前提だ。神戸港は、CNP実現に向けたロードマップを先行して作成する6地域7港湾(小名浜港、横浜港・川崎港、新潟港、名古屋港、神戸港、徳山下松港)の1つとして検討を開始した経緯があった。22年度からは、国交省が示したマニュアルに基づく「CNP形成計画」を作成する協議会を神戸港でも設置。より具体的なCNPに向けた行動計画などを定める。ロードマップの進捗管理も同協議会で担当する計画だ。

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