「謎」は何を呼ぶのか? 17番目のアート作品収蔵式・三宮センター街2丁目

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【神戸経済ニュース】神戸都心・三宮の商店街「三宮センター街2丁目商店街」(神戸市中央区)では2日、2006年から毎年1作品ずつ増やして路面にアート作品を展示する「ストリートミュージアム」で17番目の作品を収蔵する式典を開催した。新たに収蔵したのは「謎」というタイトルが付いたガラスの作品。ガラス作家である高橋禎彦氏が制作した。式典では神戸市の久元喜造市長と、商店街振興組合の久利計一理事長らが紅白のひもを引き、作品を覆った幕を取り除いて作品をお披露目した(1枚目の写真)。作品は路面に埋め込み、窓のようにガラス越しに24時間いつでも見えるよう展示している(2枚目の写真)。

 あいさつした久利理事長は「ただ喜んでばかりいられないのは、ウクライナの人たちのことがある」と話した。27年前の阪神淡路大震災を機に「アートストリート」を構想し、賛同する芸術家から毎年1作品ずつ寄贈を受けてきたことを振り返り、「神戸は山と海が美しいというだけではなく、その中で人間がどういった足跡を残したのか、それが分かるものを街の中に作り上げたい」と強調。「いまウクライナでは、叡智(えいち)と努力によって作られた文化が命とともに失われている」と述べ、ロシアの侵攻によって亡くなった人に黙とうをささげた。

20220402作品

 作品はガラスの球形や筒状のガラスがいくつも、多方向から集まって1つになったような形だ。「意味があるのか、無いのか?それが大事なことなのか?」で始まり、さまざまな問いを発するメッセージが付けられた。作家の高橋禎彦氏はスケジュールの都合で式典に出席できなかったが、同氏に贈る予定の感謝状を紹介したうえで久利氏は、高橋氏が「今月中には神戸にお越しいただける見通し」と説明。「神戸の心意気を感じていただいて、ここに寄贈してよかったなと思っていただきたい」と話していた。

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