神戸製鋼系、HAT神戸で地域冷暖房を「脱炭素化」 非化石証書など活用


20220401HAT神戸熱供給

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)傘下でHAT神戸(神戸東部新都心地域)の地域冷暖房を展開する神戸熱供給は1日、冷暖房のために地域の10施設に供給する熱エネルギー(冷水・温水)を脱炭素化したと発表した。関西地区で地域冷暖房にかかる熱エネルギーの脱炭素化は初めてという。電力は関西電力(9503)、ガスは大阪ガス(9532)がそれぞれ提供する、二酸化炭素(CO2)排出ゼロの枠組みを採用する。これにより年間およそ2000トンのCO2削減に寄与する。

 電力では関西電が提供する電気料金メニュー「再エネECOプラン」を採用。電力の使用に合わせて再生可能エネルギー由来の電力を使用したことを示す「非化石証書」を活用する。ガスは、大ガスが提供する「カーボンニュートラル都市ガス」を採用した。カーボンニュートラル都市ガスは、天然ガスの採掘、輸送、製造、燃焼のそれぞれで発生するCO2を「CO2クレジット」で相殺する。

 HAT神戸中心街区協議会に参加する会員団体・企業の賛同を得て、地区全体での脱炭素化が実現した。対象の10施設は、国際健康開発センター(IHDビル)、兵庫県立美術館、JICA(国際協力機構)関西、神戸防災合同庁舎、阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」西館・東館、兵庫県災害医療センター、日本赤十字社兵庫県支部・兵庫県赤十字血液センター、兵庫県こころのケアセンター、神戸製鋼所神戸本社(地図=神戸製鋼提供)。

 「神戸熱供給」は1998年4月にHAT神戸地区で熱供給事業を開始した。神戸製鋼が株式の51.0%を保有。これに関西電と大ガスがそれぞれ24.5%ずつを出資している。熱の供給拠点である「第一プラント」は国際健康開発センターに設置している。

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