兵庫県、宿泊割引「GoTo」終了後にも再開方針 年1400万泊回復めざす

20220330斎藤知事会見

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は30日の定例記者会見で、22日に再開した宿泊割引「ふるさと応援!ひょうごを旅しようキャンペーン+」の利用期限を4月28日まで延長すると発表した。従来は3月31日までとしていたが、22年度予算が成立したことで期間延長が正式にできるようになった。あわせて、政府の宿泊割引「Go To トラベル」キャンペーンの終了後に、改めて兵庫県が旅行・宿泊割引を独自で実施する方針も示した。

 現在の宿泊割引は、期間延長によって政府の宿泊割引「Go To トラベル」が再開するまでの間をつなぐのがねらい。再開が想定される4月下旬までの期間を延長する。当面は他府県との相互乗り入れを実施せず、兵庫県の住民のみを対象とする。ワクチン2回接種済みか、出発日1日以来のPCR検査などの検査で陰性であることが利用条件だ。

 さらに斎藤知事は国の「Go To トラベル」終了後に、改めて兵庫県で旅行・宿泊割引を実施する方針を表明。県内の観光業を切れ目なく支援して、年間1400万泊の回復をめざす。県内の宿泊施設では、新型コロナ前の2019年に年間で1442万泊の需要があった。これが20年には898万泊に減少。21年も同程度だったとみる。宿泊割引によって550万泊程度の需要を積み増したい考えだ。

 斎藤知事は「夏ごろになると(JRグループの)デスティネーションキャンペーン(の1年前の事前展開)も始まるので、兵庫の観光業をしっかりと回復させていきたい」と語った。

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