「ファッションの街」楽しむ大人たちの余裕 ジュンク堂書店でブックカバーなど
- 2022/03/30
- 03:40
【神戸経済ニュース】丸善CHIホールディングス(3159)傘下のジュンク堂書店三宮店(神戸市中央区)では、30〜50代の男性がファッション誌の表紙のような「ええかっこ」で写真に収まった、ブックカバー(1枚目の写真)の配布を始めた。モデルになったのは、三宮や元町の商店の経営者や、神戸市商業流通課の職員らだ。全員30〜50代の男性で、チーム名は「OSSANS(オッサンズ)」。仕掛けたのは神戸在住でquod(東京都港区)のマーケティング・ディレクター、木戸彩さん(2枚目の写真左)だ。「ファッションの街」で活躍する人たちを、「めっちゃカッコよくしたら面白いんちゃう?」
「おっさん」は街の顔だ。ファッションの対極にあると思われがちな「"おっさん"がカッコよくなるのはおもしろいし、街を元気にする」と、木戸さんは話す。三宮センター街1丁目商店街振興組合で副理事長を務めるファッション専門店「MAC」の植村一仁社長(2枚目の写真右)は、木戸さんの話を聞いて「これは面白そう」と直感。さらに、何か神戸を盛り上げることができないか考えていたジュンク堂書店三宮店との出会いもあり、ポスターに加えてブックカバーの作成が決まった。木戸さんの会社の上司も前のめり。製作費をquod社が負担することが決まると、その後の展開は早かった。
「どうせなら神戸コレクションに合わせてやろう」。2月17日に別件で商店街の関係者が集まった際、植村さんが参加を呼びかけて集まったのが、ポスターやブックカバーに収まった10人だ。2月28日に写真撮影。撮影場所は老舗の帽子専門店マキシンの柳憲司さんが、使ってない場所があるからと提供を申し出るなど、参加したメンバーも楽しく作業した。準備期間はきわめて短かったが、なんとか今月26日の神戸コレクションに合わせてジュンク堂書店三宮店でポスターの貼り出しと、ブックカバーの配布を始めることができた。
ファッション誌の表紙よろしく配置したコピーを、笑えるように工夫したのは「大人の余裕」といったところ。ファッションを楽しんでいる様子が、より見た人に伝わるようになった。「こんなおしゃれで、ゆとりのある人がやってるお店って、行きたくなりませんか」と木戸さん。ファッションの街を最も楽しんだのは、木戸さん自身かもしれない。ポスターは現在、ジュンク堂書店三宮店に貼り出しているが、近く地下街「さんちか」にも掲示する予定だ。ブックカバーの配布は2週間程度を予定するが、なくなり次第終了する。
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