財布や名刺入れ、100%繊維系リサイクル素材で 元町商店街の喜市が発売

20220322リフモ製品

【神戸経済ニュース】元町商店街で革製品を製造販売する喜市(神戸市中央区)は、門倉貿易(神戸市中央区)が開発した繊維系廃材だけで作ったリサイクル素材「リフモ」を使った財布や名刺入れなど(写真)を発売した。SDGs(国連の持続的な開発目標)を意識した製品づくりをめざす喜市に、神戸市の外郭団体である神戸市産業振興財団が門倉貿易を紹介したのがきっかけという。製品化を機に、古紙やペットボトルなどに比べて格段に低い繊維製品のリサイクルへの意識向上をめざし、古着回収ボックスも設置する。

 販売するのは長財布(税込み2万2000円)、名刺入れ(1万1000円)、コインケース(1万5000円)、IDケース(3300円)の4種類だ。すべての製品で細かな模様が異なる「1点もの」になるのが特徴だ。リフモを使った商品の製作は当然初めてだったが、喜市の片山喜市郎代表は、「すべて繊維で作られた素材とあって、ミシンの針は通りやすく、仕事はしやすかった」と話す。黒を基調としながらも微妙な色合いで、リサイクル素材の面白さを引き出した。

 リフモは古着や古布などを綿の状態まで戻し、専用の装置で加熱、加圧して作る板状の素材。接着剤などを使っておらず、門倉貿易が製造特許を取得した国内唯一の「100%繊維系リサイクル素材」だ。これまで物流用パレットの天板や床材、緩衝材などに使われてきたが企業向け製品ばかりで、財布や名刺入れといった個人が利用する製品に加工するのは今回が初めて。それだけに門倉貿易の門倉功一郎社長は「製品を手にした人の、リサイクルへの意識が高まれば」と期待する。

 製品の販売と古着回収ボックスの設置は、元町通6にある喜市の店舗「STUDIO KIICHI」で19日に始めた。喜市と門倉貿易は、古紙や缶の回収率が90%を上回るのに対し、15%程度と低い古着・古布のリサイクル率を少しでも高めたい考えだ。中小企業の間でもSDGsへの関心が高まるなか、神戸市産業振興財団も販路開拓や新事業展開、新製品開発をアドバイザーである監査法人のトーマツとともに支援する「販路開拓コーディネート事業」などを活用し、地域経済の下支えをめざす。

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