カルナバイオが後場一段高 血液がん治療薬、中国での治験承認で一時金

20191231神戸株ワッペン

終値 1035円 +17円(+1.67%)


【神戸経済ニュース】18日の東京株式市場では創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)が5日続伸。後場に上げ幅を拡大し、一時は前日比39円高の1057円まで上昇した。東証昼休み時間中に、新たな血液がん治療薬として開発中の薬剤「AS-1763」について、中国で臨床試験(治験)の承認を受けたため、中国と台湾でのAS-1763の開発・販売権を供与したバイオノバ・ファーマシューティカルズ(中国・上海市)からマイルストーン(一時金)を受け取ると発表したのがきっかけ。収益上振れ期待につながった。

 ただ、後場寄り付き直後の買いは早々に一巡し、その後は伸び悩む展開になった。今回の一時金は50万ドル(1ドル=118円換算で5900万円)で、創薬事業の売上高として計上する。2023年12月期の業績予想に織り込んでいなかったが、比較的小さな寄与との見方が多かったようだ。加えて今週の同社株は下げ知らずの展開で、ほぼ2週間ぶりに1000円台を回復。18日の高値である1057円は2月3日以来およそ1カ月半ぶりの高値とあって、戻り待ちの売りも出やすかったようだ。

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