中曽根防衛政務官、ウクライナ侵攻「わが国の安全保障からも看過できない」

20220309中曽根康隆氏

【神戸経済ニュース】中曽根康隆・防衛政務官(写真)は9日に神戸市兵庫区の三菱重工業神戸造船所で開いた新造潜水艦「たいげい」の引き渡し式・自衛艦旗授与式の終了後に同艦の乗組員に対して訓示し、ロシアによるウクライナ侵攻について「わが国の安全保障の観点からも看過できない」との認識を示した。中曽根政務官はウクライナへの侵攻を「侵略」と述べたうえで、「欧州のみならず、国際秩序の根幹をゆるがす行為」とも指摘。厳しさを増す国際情勢の中で、潜航性能が向上した最新鋭の潜水艦による抑止力への期待を語った。

 このほか中曽根氏は北朝鮮について「安保理決議違反である弾道ミサイル等の度重なる発射や、ミサイル技術の著しい向上は断じて許されない」との見方を述べた。さらに中国には「十分な透明性を欠いたまま軍事力を強化するとともに、一方的な現状変更の試みを継続している」と指摘。総じて「わが国を取り巻く安全保障環境は、これまで以上に厳しい現実に直面している」と語った。そうした中で最新鋭の潜水艦の1番艦である同潜水艦の乗組員に対し、「一位団結、任務に励み、この船のよき伝統を育むよう希望する」と励ました。

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