河本ユーハイム社長、100周年「お菓子はおいしくなり続けることが必要だった」 

20220307河本ユーハイム社長

【神戸経済ニュース】全国展開する老舗の洋菓子店ユーハイムの河本英雄社長(1枚目の写真)は、横浜市での創業から7日で100周年を迎えるの受けた神戸本店(神戸市中央区)の新装オープンに伴ってあいさつし、「レシピ、見た目、作り方はほとんど変わらないのに、なぜ100年続いたのか考えると、お菓子はおいしくなり続けることがすごく必要だった」と話した。菓子の味が向上した背景には「職人の技術が日々進歩している」ことがあると話し、同社の歴代職人が努力を続けたことを紹介した。

 同社は創業者のカール・ユーハイム氏が横浜で1922年に創業し、関東大震災で被災したため翌23年に移転した神戸に定着した。100周年を迎えるに当たり、ドイツで高い技術の職人であることを示す国家資格の「マイスター」を取得した5人の職人や、代々の製造責任者から技術を直接引き継いた職人らを集め、現在製造している菓子を1年半かけて、すべて見直したという。「お菓子をおいしくし続けることで次の100年も迎えたい」と河本社長は話していた。河本氏は4日に開いた神戸本店のメディア向け内覧会で話した。

20220307ユーハイムバウム

 加えて河本氏は長年フランクフルタークランツとして販売してきた商品を「ユーハイムクランツ」に改めると明らかにした。ドイツで一般にフランクフルタークランツと呼ばれている菓子と異なり、創業者ユーハイム氏が日本の気候や日本人の味覚に合わせて、表面をバタークリームとアーモンドシュガーでおおった形にアレンジした。これがバウムクーヘンと並んで同社の看板商品として受け継がれてきたことを、商品名に盛り込む。(2枚目の写真は右から「ユーハイムクランツ」「究極の抹茶バウム」「ラム酒のバウムクーヘン」「バウムクーヘン(コーヒー)」)

神戸本店の店舗・パッケージもリニューアル


20220307ユーハイム神戸本店

 改装した神戸本店は7日にオープン。従来通り1階でケーキを販売し、2階は喫茶室。レストランだった地下はユーハイム100年の歴史が分かる展示室に改めた。創業間もないころの様子が描かれた貴重な資料の複製や、これまで販売した製品のパッケージなどを展示している。100周年に合わせてパッケージもリニューアルし、創業当時から使っている黒・白・赤の3色をチェック(格子)柄にデザインした。新たなチェック柄は、新装した神戸本店の内装にも取り入れた(3枚目の写真)。

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