(動画)もしも異常時に乗り合わせたら… 「スーツ組」向け対応訓練・JR西日本



【神戸経済ニュース】JR西日本(9021)の神戸支社は20・21日の2日間にわたって、普段は鉄道に直接かかわらず、制服を着用しない「スーツ組」(スタッフ部門)を対象にした異常時対応の訓練を実施した。昨年夏以降、車内で切り付けたり放火したりといった凶悪事件が相次いだのに対応した。事件に限らず異常事態が車内で発生した際、通勤や私用でたまたま乗り合わせたJR各社の社員が乗客の避難や救助で重要な役割をはたす場面は意外に多いという。そのときのための正確な知識を、鉄道の現場から離れている社員でも得られるようにするのが目的だ。

 JR兵庫駅の高架下にあるJR西日本の神戸乗務員訓練センターでは、踏み切りで自動車が立ち往生したり、人が倒れているのを発見したりといった異常時に、周囲の電車を止めるための非常ボタンと、ホームから線路に人が転落したときなどに使う非常ボタンを、それぞれ模擬機を使って訓練した。続いて兵庫駅の和田岬線ホームに停めた本物の電車を使い、車内の備品について説明を受けたり、非常ボタンを通じた乗務員へ連絡、手動でドアを開けるドアコックを実際に使うなどの訓練を実施した(動画)。

 JR西日本の神戸支社で、スーツ組だけを対象にして、実際の車両を使った訓練を実施したのは初めて。JR西日本全体でみても、こうした訓練はかなり珍しいようだ。新型コロナウイルスの感染拡大に対応して、多くの社員を一斉に集めることはなく、1時間程度の訓練を神戸支社の総務人事課や乗務員課などデスクワークが中心の約70人の社員が8つに分かれ、時間帯を変えて訓練を受けた。訓練が2日間にわたったのは、そのためだ。報道機関には21日午前に実施した訓練を公開した。

 ドアコックの操作や、車両から線路へ降りるのは初めてといった社員らが、1度でも実際に体験することで異、常時に落ち着いて行動できるようになる効果もねらう。JR西日本は全社員に、異常時の対応マニュアルのうち特に重要な初動についてまとめた簡略版「事故遭遇時等社員必携」の携帯を義務付けているが、実際に体験してみたというわけだ。今回の訓練を企画する側だった神戸支社人事育成課の西坂栄一課長代理は「運転士だった時期があるが、当時と車両の設備も変わっている」という。訓練が現場の感覚を「思い出すきっかけになったし、(新しい車両設備などについて)勉強にもなった」と話していた。

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