神戸鋼の柴田副社長、IT投資「非常に期待持たせる活動」3年で450億円
- 2022/02/22
- 00:02
【神戸経済ニュース】神戸製鋼所の柴田耕一朗副社長は21日にテレビ会議システムを通じて開いたDX(デジタルトランソフォーメーション)戦略に関する説明会で、同社が進めている22年3月期から3年間で450億円のIT(情報技術)関連設備投資(表)について「非常に期待持たせる活動になりつつある」と述べ、成果への期待感を示した。ただ収益への影響額などについては「まさにいま、いろんなアイデアが芽吹いてきている状態」として具体的な回答を避けた。
450億円の投資額について柴田副社長は「経営基盤領域に約300億円、価値創造領域に約150億円を投じる」と説明。このうち「経営基盤領域については業務の質向上とか、経営基盤としてのシステム再構築、サイバーセキュリティー対策費用などで、この投資については直接的な収益効果をヒモをつけて考えることは難しい」という。一方で「価値創造領域は生産性向上や省人化の収益につながる投資で、この案件で収益性を判断してノット・ゴー(推進の可否)を判断していきたい」と説明した。
そのうえで「収益につながるものはKPI(目標数値)をしっかり定めてモニタリング(管理)しなくてはならない」と強調。「ものづくりのDX、お客さまのDX、働き方のDXとそれぞれ、どんな投資をするかが上がってくると思うので、ROIC(投下資本利益率)を加味しながら投資するか判断し、投資した場合はKPIをしっかり定めて投資の進捗を管理する必要があると考えている」と話していた。
説明会では人工知能(AI)による二酸化炭素(CO2)排出量を抑えた高炉の制御や、重機を遠隔操作する実証実験を自社や他社の工場などで展開していることを紹介。現場に即した無人化や省人化を実現し、作業員の安全性を高めることなどを目指していると説明した。
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