神戸市バス、三宮エリア運賃110円に 4月1日から実証実験・22年度予算案より

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【神戸経済ニュース】神戸市の2022年度予算案には、バス停「三宮駅ターミナル前」から約1キロメートルの圏内に設定したエリア内の神戸市バスの運賃を110円にする実証実験の予算100万円を盛り込んだ。実証実験の名称は「三宮・エリア110(いちいちまる)」とし、4月1日から実施する。国土交通省に対して道路運送法などの関連手続きを2月中にも終える見通し。地図(神戸市提供、クリックで拡大)の白抜きで示したバス停の間を結ぶ運賃は110円にして、気軽に市バスを利用することで都心の回遊性が向上するかなどを検証する。

 神戸市バスの運賃は多くの場所で210円だ。これを半額近くに値下げすることで、三宮都心部の中を移動する際の選択肢として、市バスを加える。年13万人の乗客増を見込むと同時に、ICカードでの乗車率を高めるねらいもあるという。三宮再開発と歩調を合わせる形で、三宮周辺での移動の利便性を高めたい考えだ。神姫バスが運行する連接バス「ポートループ」、観光客向け路線バス「シティループ」は実証実験(運賃110円)の対象外。

 実証実験の期間は厳密には決まっておらず、「3年程度を予定している」(神戸市交通局)。神戸市バスは昨年から、乗車時と降車時にICカードをタッチする「2タッチ化」を実施した。利用者の動きが追いやすくなったこともあり、2タッチ化によって得られたデータで実証実験の効果を検証。今後の路線設計にも役立てたい考えだ。

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