兵庫県、CO2排出量取引を積極活用へ 斎藤知事「森林が多い兵庫ならでは」

20220217斎藤知事

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は17日の定例記者会見で、二酸化炭素(CO2)の排出量削減を国が認証して売買できるようにする「Jクレジット」を積極的に活用する方針を説明した。森林整備などで発生したCO2の排出削減・吸収量などについて認証を受け、民間企業に売却する。これを新たな収益源として市町による森林整備が進むよう、認証を得るための資料作成などを県が支援する。斎藤知事は「森林が多い兵庫県ならではの取り組み」と強調した。

 斎藤氏は11日に大雪による被害状況の視察のため、但馬地域を訪問。その際にも養父市の広瀬栄市長から「Jクレジットの制度は、新たな地域活性化と、温暖化ガス排出削減という兵庫のめざすべき新たな方向性を示すので、養父市としても積極的に取り組みたいという話があった」という。兵庫県としても「市や町と連携して、(普及に向けて)しっかり取り組みたい」と語った。

 15日に発表した2022年度予算案でも、CO2排出削減には力を入れることを示した。知事をトップにした「ひょうご水素社会推進本部」を設置。さらに関係団体・企業や有識者で構成する「推進会議」の設置、水素ステーションの整備、姫路港でに「カーボンニュートラルポート」計画の作成などに予算を付けたのに加え、「Jクレジットの取り組み支援」にも110万円の予算を計上した。

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