神戸「旧居留地」に観光客を呼ぶ?呼ばない? 地元団体がシンポジウム

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【神戸経済ニュース】神戸開港当初の明治初頭に外国人居留地だった地区(旧居留地)に事業所や拠点を置く企業や団体で構成する「旧居留地連絡協議会」(神戸市中央区)は16日、同地区の将来像などについて議論する「居留地シンポジウム」を同地区の高砂ビル「100BANホール」で開いた。現在は神戸市街の中心的なオフィス街である旧居留地の歴史や、アンケートに基づく旧居留地で働く人の意識、インターンとして同協議会で活動した学生による活動報告を踏まえ、参加者らが意見交換した。

 まず地域問題研究所(西宮市)の山本俊貞所長が「旧居留地の歴史と現在」について講演。旧居留地に拠点を置く企業の業種構成が、日本全体の産業構造の変化と同様に変わったことなどを説明した。続いて旧居留地に立地しする神戸市立博物館の桜間裕章調査役が、旧居留地で働く人へのアンケート調査の結果を紹介。「働きやすい場所」と考えている人が86%を占め、その理由は「街並みが美しい」が最も多かった。

 インターンとして活動した武庫川女子大学・経営学部2年生の学生らは、旧居留地の広報を目的にSNSのインスタグラムを開設し、情報発信を始めたと報告。JR三ノ宮駅、JR元町駅から旧居留地までの道のりを短編動画で紹介したほか、地域内のカフェなどが提供する飲食物の写真を掲載して、多くの「いいね」を集めたことなどを話した。そのうえで異人館街や中華街「南京町」などに比べ知名度が低く「宣伝活動に力を入れるべき」と結論づけた。

 講演や報告を受けた意見交換では、旧居留地の中でもオフィスに限らず個人向けの店舗を開設する動きが広がり、にぎわいを求める声が強くなった、といった意見とともに、観光客を旧居留地に多く呼べるよう動線整備への提案があった。一方で観光客を誘致することで、現在でも少ない飲食店がさらに混雑するといった副作用など、働く場としての魅力後退による街の衰退を心配する声も一部で出た。

 意見交換では特に結論は設定せず、今後も議論を継続する方向を改めて確認した。協議会の松岡辰弥会長は閉会のあいさつで「きれいな街と言っていただけるのはありがたいし、そうした街並みは保っていきたいので、みなさんの協力を今後もお願いしたい」と呼びかけた。

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神戸旧居留地

私自身の個人的見解ですが旧居留地は観光地ではありません。人々を呼び込むならもっと違う形で魅力ある旧居留地をアピールする事が大事だと思っています。

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