ゲームで打ち解けて「地元のメーカー就職どう?」 兵庫工業会が初の就活イベント

20220210兵庫工業会

【神戸経済ニュース】兵庫県内の製造業など約400社が加盟する兵庫工業会(神戸市中央区)は9日、大学1〜2年生の女子学生向けに就職先の候補として製造業を紹介するイベント「お仕事meetsわたし!2022 #はじめての就活」を神戸市内で開催した。兵庫工業会と連携協定を結ぶ武庫川女子大学(西宮市)、親和女子大学(神戸市北区)の学生23人と、兵庫県内のメーカー6社が参加した。これまで兵庫工業会は加盟社の人材育成などを中心に事業を展開してきたが、新卒学生の採用活動に積極的に関わるイベントを開催したのは初めてだ。

 行事の時間として予定したのは午後の3時間だが、このうち前半をゲームの時間に充てた。カードに描かれた指示に従って、折り曲げたカードでビルを高く建てるゲーム「キャプテン・リノ」をグループに分かれて楽しんだ(写真)。学生も採用担当者も打ち解けて「普段の実力」を出せるようにするのがねらい。たがいの希望や将来の姿などについて、本音で語り合えるよう演出した。そのうえで会社からは、必要な専門知識は就職してから身につけられることや、製品を自らの手で生み出す魅力などを語り、メーカーへの就職を促した。

 兵庫工業会は製造業での女性就業率の向上をめざし、特に女子大との関係を強化している。武庫川女子大、親和女子大とも実家から通う学生が多く、就職も地元志向が強いという。だが就職活動に大手の就職情報サイトなどを利用すると、どうしても知名度の高い大企業などに視線が向かいやすい。結果として大阪や東京の企業に就職し、人材の県外流出につながっている面があるという。このため「まずは地元企業が選択肢になり得るのを知ってもらう必要がある」(兵庫工業会事業推進部)と、大学1〜2年生向けのイベントを企画した。
 
 今回参加したメーカーは金属加工の伊福精密(神戸市西区)、鋳物製造のカルモ鋳工(神戸市西区)、消防設備を設置・販売する神防社(神戸市中央区)、モーター・ポンプを製造販売する三相電機(姫路市)、ロボットシステムや大型装置を製造する高丸工業(西宮市)、ガスタービンエンジン周辺機器などを開発する山本電機製作所(神戸市長田区)だ。初回とあって文系の女子学生を採用した実績のある中小企業に兵庫工業会から参加を呼びかけ、これに応じた6社が参加した。

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