住友ゴム、今期純利益17%減に 売上収益は初の1兆円へ・原料高と運賃高が逆風

20220209住友ゴム

【神戸経済ニュース】住友ゴム(5110)は9日、2022年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比17%減の245億円になりそうだと発表した。主力のタイヤ販売は伸びて売上収益は初の1兆円超を記録する見通しだが、原材料価格の上昇と海上運賃の高止まりが利益を圧迫する。販売数量は増えて値上げも実施するが、新型コロナウイルスの感染拡大が一服すれば販売活動を再開することなども織り込むと、増収を上回る費用増になる見通しだ。

 売上収益は12%増の1兆500億円、営業利益は20%減の395億円を見込む。売上収益は2期連続で過去最高を予想する。タイヤの販売本数は前期比6%増の1億2354万本の販売を想定。半導体不足で自動車生産には不透明感が残るが、国内外とも新車向けのタイヤ販売が2割超の販売本数増を予想している。欧州と北米で市販車向けの販売が弱含むが、これを補って増収の見通しだ。

 事業分野(セグメント)別の今期の売上収益は、タイヤが前期比14%増の9035億円、スポーツが4%増の1055億円、産業品などが4%増の410億円になる見通し。一方、年間の設備投資は53%増の760億円(うち海外509億円)を計画。減価償却費は6%増の531億円を見込む。

 同時に示した21年12月期の連結決算は、純利益が前の期比30%増の294億円だった。相対的に価格が高い高機能タイヤの販売が伸びた。前の期は赤字だったスポーツの改善も寄与した。売上収益は18%増の9360億円、営業利益は27%増の491億円になった。

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