川西倉の4〜12月期、純利益9%減 港湾運送業は19年の取り扱い超す

2022/02/07  16:50  第4段落に業績予想据え置きの理由を追加しました

20220207川西倉庫

【神戸経済ニュース】神戸港や大阪港などで倉庫を展開する川西倉庫(9322)が7日発表した2021年4〜12月期の連結決算は、純利益が前期比9%減の4億8800万円だった。前年同期に特別利益として計上した、約7億円の受取補償金がなくなったのが響いた。営業収益は増加し、営業利益も伸びたが、受取補償金を前年同期に計上した反動が大きかった。

 売上高に相当する営業収益は9%増の173億円、営業利益は2.1倍の7億3000万円になった。新基準を前期にも当てはめて比較すると売上高は6%増、営業利益は2.5倍になる。神戸港での港湾運送業務が19年4〜12月期を上回る取り扱い水準まで回復したのが寄与した。混載事業者として輸出入貨物の取り扱いが増加し、国際物流事業の収益も伸びた。

 今期から収益認識に関する会計基準を適用したことで、営業収益は10億5400万円、営業利益は200万円、それぞれ押し下げたという。
 
 22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比4%減の5億2000万円になる見通し。同社は神戸港での港湾運送業務の回復を反映し、今期の業績予想を9月14日に上方修正していた。12月までの進捗率は94%になっているが、例年1〜3月には大きく収益計上しない季節性や、足元の需要動向からみて現時点での業績予想修正は必要ないと判断した。

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