アシックス、スポーツ映像分析のラン・エッジに出資 プロ野球も活用

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【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)は3日、投資子会社のアシックス・ベンチャーズを通じてスポーツや教育分野で映像分析ソフトを開発・提供する「ラン.エッジ」(東京都渋谷区)に出資したと発表した。同社個別の出資比率や出資額は明らかにしていない。ラン.エッジは同日、アシックス・ベンチャーズを含む6社から7億7000万円の資金を調達したと発表した。

 ラン.エッジは特許技術の「映像シーン再生」を軸に、富士通(6702)が社外化して2018年6月に設立。野球映像の検索・分析アプリケーション「ピッチベース」は、球種やコースなどの入力した条件に合った場面を検索できるほか、投球や打撃を分析する機能も搭載し、日米プロ野球14球団で採用されている。サッカーやバスケットボール、ラグビ0などの球技を分析する「フラックス」も、JリーグやBリーグのチームが採用した。

 このほか教育分野で、ライブ動画で配信する授業に生徒が「大事だと思ったところ」「あとで質問するところ」といった印を付けて講師と共有し、効果的に指導できるようにする「タグル」の事業化も開始。不動産・建築現場や、エンターテインメントの分野などでも試行利用を始めているという。アシックスはラン.エッジの成長性に加え、同社との将来の協業の可能性を意識して出資に踏み切った。

 ラン.エッジの発表によると、アシックス・ベンチャーズのほかWベンチャーズ(東京都渋谷区)、岡三証券グループ(8609)傘下の岡三キャピタルパートナーズ、三井住友銀系のSMBCベンチャーキャピタル、CiPファンドの5社から新たな出資と、KDDIオープンイノベーションファンドから追加出資を受け入れて、合計7億7000万円の資金調達を実施したという。

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