21年12月の兵庫県有効求人倍率、前月比横ばい 年間では6年ぶり1倍割れ

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【神戸経済ニュース】厚生労働省の兵庫労働局が1月31日に発表した2021年12月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比横ばいの0.89倍だった、兵庫労働局は足元の雇用情勢について、「求職が求人を上回っており、厳しい状況にある」との情勢判断を継続した。加えて「新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」との指摘も維持した。

 有効求人数は前月比2.4%増の8万251件と4カ月ぶりに増加した。有効求職者数は同2.1%増の9万127件と6カ月連続で増加した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は1.85倍。前月比0.18ポイント改善と、4カ月ぶりに前の月に比べ悪化した。新規求人数は11.1%増の3万1234件と3カ月ぶりに増加した。就業地別の有効求人倍率は0.02ポイント改善の1.02倍だった。

 原数値でみると新規求人数は前年同月比5.3%増と、3カ月連続で増加した。業種別では、製造業が23.7%増、サービス業(他に分類されないもの)が7.0%増、医療・福祉が7.5%増などだった。半面、宿泊業・飲食サービス業が35.7%減と減少が目立った。ただ兵庫労働局によると21年11月と同様に「10月に県外へ移転した全国チェーンの飲食店を運営するグループ企業からの求人の影響を除いた場合『宿泊業・飲食サービス業』の新規求人数は前年同月比で増加」としている。

 あわせて兵庫労働局が発表した21年の有効求人倍率(原数値)は0.93倍と、20年に比べて0.11ポイント低下した。15年以来6年ぶりの1倍割れ。14年(0.88倍)以来の低水準だった。

 全国統計では、厚生労働省が発表した21年同じ月の有効求人倍率(季節調整値)が前月比0.01ポイント上昇の1.16倍だった。21年の年間では1.13倍と20年に比べ0.05ポイント悪化。14年以来7年ぶりの低水準だった。

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