シスメックスなど、兵庫県薬剤師会と災害時「医薬品供給車」で協定 車両を提供

 シスメックスと兵庫県薬剤師会、精密機器などを輸送する新開トランスポートシステムズ(東京都江東区)の3社は、医薬品の調剤ができる薬局機能を備えた自動車「医薬品供給車両」を災害時に連携して運用することで協定を結んだと発表した。シスメックスが薬剤師会に車両を貸し出し、新開トランスポートシステムズが運転や車両の設営などを担当する。

20170818医薬品供給車両

 医薬品供給車両は2011年の東日本大震災を受けて、宮城県薬剤師会が国内で最初に開発・保有した。薬剤棚のほか、散財(粉薬)や錠剤を1回分ごとに包み分ける「分包機」、保冷庫などを搭載する。現在は全国で6薬剤師会が医薬品供給車両を保有している。阪神淡路大震災の経験を持つ兵庫県薬剤師会でも同様の車両を運用できるか検討していた。

 協定では、シスメックスが検体検査機器のデモンストレーションに使っている「ソリューションカー」を貸し出し、医薬品供給車両として使う。薬剤師会が必要な薬剤などを積み込み、新開トランスポートの運転で被災地に向かう段取りだ。3者の協力によって、災害時でも円滑な医薬品の提供ができる体制を目指す。(写真は薬剤の供給活動時の車両外観=シスメックスの発表資料より )

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