【神戸経済ニュース】ヘアケア・スキンケア製品を企画販売するアジュバンホールディングス(4929)が21日に発表した2021年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比3.2倍の3億3100万円だった。4〜9月期に実施した美容液「AEミスティⅢスペシャルエディション」のキャンペーン効果が継続。スキンケアが好調だったほか、前期に投入したヘアケア製品「KASUI(カスイ)」も引き続き堅調だった。土地売却による特別利益4000万円を計上したのも寄与した。
売上高は6%減の35億4100万円、営業利益は85%増の4億7100万円だった。美容室向けシステムのエクシードシステム(岡山市北区)が連結から外れたことで売上高は減少した半面、販管費は減少して採算改善につながった。新型コロナウイルスの影響で旅費や交通費などが膨らまず、コスト削減効果も出た。21年10月5日に販売を開始した男性用育毛剤「NUOSS(ヌオス)」は来期の本格展開に向け、準備を進めているという。
22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比51%増の2億1500万円を見込む。4〜12月期の純利益が既に上回っているが、22年1〜3月期には研究開発費や広告費などの支出を計画しているため、業績予想の修正は現時点で必要ないと判断した。新型コロナウイルスの感染拡大で、足元では再び「まん延防止等重点措置」が都市部で適用されており、出張費や旅費が想定を下回る可能性を見極める必要もあるとしている。
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