川西倉庫、東証1部指定で記念配2円積み増し 日和産は値上げ浸透で採算改善

20170811決算10日発表

 川西倉庫は10日、6月9日付での東証1部指定を記念して、9月中間期末の株主を対象とした記念配当を実施すると発表した。当初6円を予定していた普通配当に記念配当2円を積み増し、中間配当を8円にする。18年3月末の株主を対象に実施する期末配当は、従来予定の6円を据え置き。年間では前期比2円増配の14円(うち中間8円)になる。

 同時に発表した川西倉庫の2017年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比52%増の1億6200万円だった。冷蔵倉庫貨物が前年同期を上回り、神戸港での港運事業が伸びた。前期に買収した運送会社の収益も寄与した。国際物流は海外現地法人の苦戦で減収減益。売上高に相当する営業収益は微増の55億円、営業利益は12%増の1億8500万円だった。

 日和産業の4〜6月期連結決算は、純利益が前年同期比81%増の2億600万円と大幅な増益だった。配合飼料価格の値上げが浸透して、減収になったが大幅に採算が改善した。主原料である米国産コーンの価格は安定していたが、副原料である大豆粕の価格上昇と海上運賃相場の上昇に対応した。売上高は3%減の101億円、営業利益は81%増の2億6500万円。

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