家次神商会頭、コロナ後「経済再生の糸口つかめてきたのも事実」デジタル鍵に

【神戸経済ニュース】神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)はサンテレビが1日に放送した「新春座談会」で、新型コロナウイルスの感染拡大が長引く中にあって「経済再生の糸口つかめてきたのも事実」と話した。とりわけ神商の会員企業の間でも、鍵になる「デジタル化への関心が急速に高まっている」と指摘した。「変化をチャンスと捉え、企業のビジネス変革につなげていくことも重要だ」との見方を示したうえで、神商としてもデジタル化による中小企業の生産性向上や、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた経営の見直しを支援していると語った。

 新型コロナの感染一服に伴う経済活動や交流の再開では、「ワクチンパスポート(接種証明)の世界標準のデジタル化や、インバウンドの受け入れにも備える必要がある」と指摘した。その観点で、神戸医療産業都市では自動PCR検査ロボットによる大量の検査処理技術や、スーパーコンピューター「富岳」による飛沫のシミュレーションなど「人や企業の交流を復活させるための有効なイノベーションも生まれている」と評価した。さらに「先をゆく海外に遅れを取らないようキャッチアップし、兵庫・神戸がその先導的な役割を担えるようにしたい」と強調した。

 家次氏は、新型コロナを受けて日常の生活や、働き方など日常をとりまく多くの変化があっただけでなく、ESG(環境・社会性・企業統治を重視した経営)やSDGs(国連の持続可能な開発目標)が唱えられるなど企業の経営でも「サステナブル(持続可能)な経営が非常に大事になった。サステナブルな資本主義にどうチャレンジしていくかが世界の1つの潮流になっているのでは」という。そうした急速な変化への対応が求められるという点で、「2022年は神戸の街や企業がグローバルに勝ち残っていくための勝負の年か」「パンデミック(世界的流行)を乗り越え、街と企業を高みに押し上げ、次世代につなげていくよう全力で取り組んでいく」と力を込めていた。  

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