11月の兵庫県有効求人倍率、4カ月連続低下 雇用情勢「厳しい状況」判断継続
- 2021/12/28
- 10:19
有効求人数は前月比0.4%減の7万8332件と3カ月連続で減少した。有効求職者数は同1.2%増の8万8270件と5カ月連続で増加した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は1.67倍。前月比0.15ポイント低下と、2カ月連続で前の月に比べ悪化した。新規求人数は7.5%減の2万8102件と2カ月連続で減少した。就業地別の有効求人倍率は横ばいの1.00倍だった。
原数値でみると新規求人数は前年同月比2.1%増と、2カ月連続で増加した。業種別では、製造業が37.3%増、サービス業(他に分類されないもの)が17.8%増、医療・福祉が5.4%増などだった。半面、宿泊業・飲食サービス業が44.4%減と減少が目立った。兵庫労働局によると「10月に県外へ移転した全国チェーンの飲食店を運営するグループ企業からの求人の影響を除いた場合『宿泊業・飲食サービス業』の新規求人数は前年同月比で増加」としている。
兵庫県の有効求人倍率(0.89倍)は2014年8月以来の低水準。ただ兵庫労働局は、原数値での新規求人数が増加しているほか、就業地別の有効求人倍率が1.00倍近辺を維持していることなどから、雇用情勢が一方的に悪化しているとはみていない。このため情勢判断も前月から据え置いた。
全国統計では、厚生労働省が発表した同じ月の有効求人倍率(季節調整値)が前月から横ばいの1.15倍だった。
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