液化水素の長距離輸送、実証試験が始まる 「すいそふろんてぃあ」神戸出港
- 2021/12/27
- 21:02
【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)や岩谷産業(8088)、丸紅(8002)などで構成する技術研究組合の「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」は、液化水素を長距離輸送する実証試験を始めた。川重が建造した世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」が24日に神戸港の液化水素荷役の実証ターミナル「Hy touch神戸」を出港したと発表した。(写真はHy touch神戸から離岸する「すいそふろんてぃあ」=5月24日撮影)
およそ半月の航海で太平洋を縦断し、2022年1月中旬に豪ヴィクトリア州ヘイスティングス港に到着する予定。現地に建設したターミナルでの水素荷役の実証試験など、必要な各種の実証試験を計画している。そのうえでオーストラリアで「褐炭(かったん)」と呼ばれる未利用資源から製造した液化水素を搭載し、再び半月程度かけて太平洋を縦断。2月中旬に神戸港に戻る予定という。
神戸港を出港する際、すいそふろんてぃあのタンクには7割程度の液化水素を積載した。液化水素を積載した場合の、同船の運航状況を調査することなどが目的だ。同船は安全に水素を海上輸送するための要件や規則などを確認し、検査を受けたうえで3日付で日本海事協会から船級を取得。外洋を航海できるようになっていた。
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