発電するタペストリー、実は太陽電池 MORESCO開発・照明やスマホ充電に

20211227タペストリー
【神戸経済ニュース】特殊潤滑油など化学品を製造販売するMORESCO(5018)は、有機薄膜太陽電池(OPV)を材料としたタペストリー「PRICELL(プライセル)」(写真=MORESCO提供)を開発した。電子看板などを製造販売するタテイシ広美社(広島県府中市)と、東海理化(6995)傘下で電装部品などを販売する東海理化クリエイトと連携して販売する。薄くて軽いOPVの特徴を生かし、好みのデザインを印刷したタペストリーとして壁面を彩りながら、停電時の照明や携帯電話の充電といった電源としても利用できる。

 普段はタペストリーとして使用するが、災害時など停電が長引く場合に蓄電池に接続。昼間に充電して夜間に照明として使用することを想定する。発電量は設置場所やサイズ、印刷のデザインや印刷面積などによって異なるが、照明器具やスマートフォンの充電など電源としての活用が想定できるという。デザインや色、サイズなどを自由にできるため、設置したい場所に合わせて作ることができる。OPVはMORESCOが製造、タペストリーとしての製造はタテイシ広美社、東海理化クリエイトは商社の役割をそれぞれ担当する。

 OPVは従来のシリコン太陽電池に比べ、製造時に発生する二酸化炭素の量が約5分の1と少ないのも特徴だ。販売は30センチメートル幅または50センチメートル幅で、長さ1メートルなどを検討している。印刷のデザインやサイズ、枚数など、すべてオーダーメードで作成。販売価格も仕様によって変動する。購入に関する問い合わせはタテイシ広美社(電話 084-743-4886 、メール toiawase_01@※t-kobisha.co.jp =実際のアドレスは※を削除)で受け付ける。

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