神戸市とラジオ関西、高齢者の社会参加促進で連携協定 元気なシニア像を調査へ

20211222高齢者の社会参加

【神戸経済ニュース】神戸市と、神戸新聞社(神戸市中央区)傘下でラジオ放送局であるラジオ関西(同)は21日、「高齢者の社会参加の促進等に関する事業連携協定」を結んだと発表した。ラジオ関西の番組を聞いてリクエストやメッセージを投稿したり、同社が開催する行事に参加したりする元気な高齢者らの実像を知ることで、社会参加を促す効果的な広報をめざす。まず年度内にも高齢者の社会参加に対する意欲や頻度などについて調査を始める。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出が減り、介護が必要となる状況の手前の「フレイル(虚弱)」になる高齢者が増えたという。他人との関わりがなくなることがフレイルを招くとされることから、「元気なシニア像」を明らかにして、積極的な社会参加を促す効果的な情報発信を探る。ラジオ関西にとっても聴取者の実態を詳しく知り、番組制作に生かせる。

 調査については年度内に始める意向だが、詳細は今後詰める。スマートフォンを活用し、家族や知人とチャットやSNS(交流サイト)を通じて連絡を取る高齢者が増える中、ラジオ番組とネットを組み合わせて機動的に調査したい考えだ。記者会見したラジオ関西の桃田武司社長は「コレクションが充実した1960年代、70年代の音楽などで高齢者の共感を集めている番組を通じてシニア世代の意識をつかみ、新たな施策に展開するお役に立てれば」と話した。

 ラジオ関西は1951年に設立、52年開局の国内で最も歴史がある放送局の1つで、主力はAMラジオ。民放で初めてプロ野球のナイター中継や、音楽番組での電話リクエストを始めた。現在はFM補完放送(ワイドFM)や「Radiko(ラジコ)」を通じた放送のネット配信なども実施している。(写真は左から神戸市の森下貴浩福祉局長、ラジオ関西「三上公也の朝は恋人」パーソナリティの三上公也氏、ラジオ関西の桃田社長)

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