三宮再開発 新築ビル向け「感染症対策の視点」まとめ報告書へ・年度内に

20211216三宮感染症に強い

【神戸経済ニュース】神戸市は15日に開いた「第3回都心三宮における感染症に強い空間ガイドライン等検討会」(座長・小林知広大阪大准教授)を受けて、三宮を中心に新たなオフィスビルや商業施設を建設する際の感染症対策の視点をまとめた報告書を21年度内にも作成する方針を固めた。室内に必要な感染症対策チェックリストの案と、新型コロナウイルスへの感染リスクが低い屋外空間を充実させる事例集の案を添付する。まとめた報告書やチェックリスト案などのあつかいは、来年度に改めて検討する。

 検討会で事務局を務めた神戸市都市局は、三宮や新港町などでオフィスビルや商業施設を新築する際に、建築物の所有者や使用者らがチェックリストを任意で提出する制度の創設を想定した。だが出席した有識者から「建物で対策してもマスク着用や手洗いなどが行われなければ、効果は出にくい」などと、感染対策はトータルで考えるべきとの指摘が出た。加えてチェックリストの全項目を高水準でクリアしても、感染症が完全に防げるわけではないため、その運用に人的資源を割くのはどうか、といった意見もあった。

 このため検討会の成果として報告書やチェックリストの案などをまとめるが、これらの活用法については引き続き検討する必要が出てきた。神戸市では三宮再開発で新築するビルにも感染症への配慮を求めたい考えだが、新たな規制と受け止められるようなら民間の投資を萎縮させかねない。一方で快適な屋外空間を充実させることが、結果として感染症対策につながるとの見方ができることもあり、三宮再開発のデザイン全体の中で感染症対策をどう位置づけるか引き続き探る方向だ。

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