王子公園、遊園地・わんぱく広場など廃止案 駅前に芝生広場・意見募集始まる

20211210王子公園素案

【神戸経済ニュース】神戸市は10日、王子動物園のリニューアルや大学誘致を含む王子公園(神戸市灘区)の再整備に向けた「王子公園再整備基本方針(素案)」を公表し、意見募集(パブリックコメント)を始めた。動物園内は約1ヘクタールの遊園地を廃止して立体駐車場を新設。動物を飼育、見学する区域は現在と同程度の面積を確保する。スタジアムは動物園の北側に移設し、駅前には大学を誘致。現在の駐車場は公園の玄関口として芝生広場など「憩い空間」を設定する計画だ(図=神戸市提供、クリックで拡大)。

 神戸市はかねて、王子公園は利用開始後70年を経過した施設があるなど、老朽化が顕著と指摘。動物園の展示方法も、「動物福祉」の考え方に照らしてふさわしくない部分があるとの見方も一部であったという。加えて、阪急電鉄の王子公園駅前にあたる場所を駐車場で占めるなど、立地を生かしていないという指摘も出ていた。スポーツ施設も王子スタジアムの陸上トラックが日本陸上競技連盟の公認を除外されたことや、プールの利用期間が夏季に限られることも、課題として指摘した。

 再整備によって長く親しまれた動物園を維持すると同時に、「学術・文化拠点のシンボル」を創出。新スタジアムや公園の玄関口の整備によって広域防災拠点の機能も強化したい考えだ。新スタジアムは「関西アメリカンフットボールの聖地」として整備するという。神戸市が整理した再整備による施設の存廃は以下の通り。

存続するもの・・・体育館、弓道場、神戸登山研修所、相撲場、旧ハンター住宅、神戸文学館、原田児童館 ▽新設するもの・・・大学、エントランス(憩い空間) ▽見直すもの・・・(園内での再整備)動物園リニューアル、新スタジアム、ちびっこ広場、駐車場の立体化 (廃止する施設)プール、テニスコート、補助競技場、現スタジアム内の陸上トラック、わんぱく広場、動物園内の遊園地

 意見募集は10日から2022年1月17日まで。募集期間は神戸市役所の関連部署や王子公園内の各施設、各区役所まちづくり課などで「王子公園再整備基本方針(素案)」を閲覧できるほか、神戸市のホームページにも掲載する。意見は郵送、ファクシミリ、電子メール、持参、意見送信フォームなどで文章で受け付ける。電話など口頭では受け付けない。

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