海洋関連の総合展示会「Techno-Ocean」始まる 海底試掘機を初公開・11日まで

20211209海底採掘試験機

【神戸経済ニュース】神戸国際展示場(神戸市中央区)では9日、海洋分野に関わる技術やサービスの展示会「Techno-Ocean(テクノオーシャン)2021」(主催・テクノオーシャン・ネットワーク)が始まった。62社・団体が出店して最新の技術や研究成果などを発表。ブースでの展示に加えて出品各社・団体がプレゼンテーションで、技術力の高さや、SDGs(国連の持続的な開発目標)を意識した社会貢献の可能性などについてアピールした。

 独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、2020年7月に南鳥島南方にある日本の経済水域内の海底(水深およそ930メートル)で、世界で初めてコバルトやニッケル、白金など金属を多く含む海底資源「コバルトリッチクラスト」の採掘に成功。その際に使用した採掘試験機を初公開した(写真)。三菱重工業(7011)、KYB(7242)、住友金属鉱山(5713)が製造した。

 採掘試験機は2012年に完成。熱水鉱床などの調査に使われたが、経済産業省の委託を受けたコバルトリッチクラストの採掘にも使用した。これまで輸入が主流で、今後も需要増が見込まれる蓄電池の材料になる金属が、日本の海底にまとまって眠っていることが確認できた形だ。ただ「本格的な資源開発には経済性の向上が必要になるだろいう」(JOGMEC)という。

 2年に1度の開催で、今回は18回目になる。10日までは業界関係者や研究者などが対象で、11日は一般の見学も受け入れ、一般向けの公開講座も開催。専用ホームページから申し込む。神戸国際展示場の西隣にある神戸市立ポートアイランドスポーツセンターでは「水中ロボット競技会」を11日に開催する。いずれも入場無料。

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