「LRT」の好影響、都市の魅力を高めると期待 神戸市が有識者の座談会

20211208山下裕子氏

【神戸経済ニュース】神戸市は7日、次世代型路面電車(LRT)を中心に神戸都心の移動手段について考える有識者の座談会「LRTが走る未来のKOBEを考える座談会」の第2回会合を開いた。この日は将来LRTが開通することで、生活がどう変わってほしいか、どう変わると思うか、といった点について議論した。出席した有識者がそれぞれボードにまとめた「ひとこと」を発表する形で議論を進行。全員がLRTを敷設することによる好影響について指摘した。

 出席した有識者はLRTへの期待について、それぞれ「街の開放感」「毎週末イベントを楽しめる(車内でフード・ドリンク販売)」「いろんな夜景を楽しめる街」「海・太陽・光・文化を感じて感性をみがきエネルギー充電」「今日どこ行く、はLRTにお任せ」「こどもも大人もそれぞれが選べる(よくばれる)」「海に癒(い)やされる、夜を感じる、神戸を歩く、神戸を伝える」と示した。座長を務めた、まちなか広場研究所主宰の山下裕子氏は「安心安全24時間、多様な居たくなる居場所がある」と掲げた(写真)。

 さまざまな立場の人が利用する場合の利便性についての議論では、たとえばベビーカーを利用する子育て世代が気軽に使えることへの期待に加え、子育て中の母親らを自然に手助けできる文化を醸成するきっかけとして、LRTが機能することなどを期待する声もあった。さらに高齢者と幼児の専用スペースを作り、両者が出会うきっかけとして利用したいとの意見も出ていた。

 出席した有識者は総じて、LRTの敷設が都市の魅力を高めるきっかけになるととらえた。ただ週末や余暇を利用して、観光などの非日常体験を目的としたLRTの利用が、ほぼ議論の前提になっていた。非日常性が都市の魅力との指摘は多く、新たな交通機関の開業は非日常的なイベントであるといえるが、毎日利用すれば日常になるのが交通機関を代表としたインフラだ。本来的に都市の魅力である非日常性は何に由来するのか、そこで交通機関はどういった役割を果たすのかは、改めて考える余地がありそうだ。

▽関連記事

関連記事

広告

コメント

時間があるのであえて批判を書かせていただきます。
Lrtは確かに存在あるいは存在感としてはいいと思うんですが、需要のないものは存在する意味がありません。
三宮のではどこに需要があり、あるいは道路容量の確保として担保が確保できるのか。
比較すれば
宇都宮lrtも工場地帯との通勤需要があるからgoサインと宇都宮市現市長への支持に繋がっているわけです。宇都宮の真似は簡単にできません。
今や検討さえされていませんが新設路線として需要があるのは私が考えるに郊外、特に須磨から多井畑、多聞台のあたりを結ぶルートなど
実現不能としてもいずれもスピードが要求されるルートです。
Lrtはせいぜい直線で70キロが国内では最高です。130キロ出せる新快速と比べればお話にならない。
海外のlrtはいずれも郊外から都心に繋がる一体的なルート(線)が確保されているがゆえに市民からも支持されゆくのです。
三宮の活性化のための「おもちゃ」より
連節バスの活性化が大前提です。
私はlrtに反対しているのではありません。
ある程度持続性のあるものにしてほしいのです。
以上です。

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

広告

★神戸経済ニュースからのお知らせ

広告