(解説)神戸市、災害時の物資供給協定が30社に 震災の教訓受けて社数増

 阪神淡路大震災から25年になる17日は、災害が発生したときの民間企業の社会貢献についても、改めて考える機会になるだろう。神戸市は10日、神戸市内に「西友新長田店」を構えるスーパー大手の西友(東京都北区)と、神戸市内にスーパー8店舗を展開する万代(大阪府東大阪市)とのそれぞれの間で、災害時に食品を含む物資の供給を受けられる協定を結んだと発表。これで神戸市が同様の目的で協定を結んだのは30社・団体に増えた。...

(解説)論点2020・下 須磨水族園、志の低さは集客・人口にどう響く?

 神戸市は事業者の提案がそのまま実現するわけではないというが、2024年春をめざして実施する神戸市立須磨海浜水族園(神戸市須磨区)のリニューアル計画は「志(こころざし)が低い」と評価せざるを得ない。集客のためには「目玉」が必要で、これまで神戸で見られなかったダイナミックなシャチのショーを持ってくるというのは、興行的には理解できなくもない。しかし歴史的経緯を踏まえると、水族園の利用者や納税者が期待してい...

(解説)論点2020・中 スタートアップ支援、金融市場の環境変化で正念場か

 スタートアップ(ベンチャーファンドなどの支援を受けて急成長を目指す起業家)への支援が世界で活発になった背景には、先進国の低金利がある。日米欧そろって中央銀行による政策金利がほぼゼロという事態が長期化したことで、従来の債券投資では利回りが確保できなくなったということが大きい。株式と債券以外に投資する「オルタナティブ投資」の一環として、ベンチャーファンド(ベンチャーキャピタルとも)にグローバル投資家...

(解説)論点2020・上 神戸空港アクセス、鉄道を敷設できる場所は限られる

 2020年の神戸では、神戸空港のアクセス強化を巡る議論が活発になりそうだ。神戸商工会議所は19年9月に神戸市に伝えた「神戸市政に対する要望」で、最重点要望項目のトップに「関西3空港懇談会の合意に基づく神戸空港の機能強化と空港アクセスの改善」を掲げた。「地下鉄を含む新たな鉄軌道」の整備を求めたのが特徴。現在のポートライナーだけでは物足りないうえ、山陽新幹線の新神戸駅と神戸空港の結節がカギになるとした。神...

(解説)東京五輪の2020年、今年のうちに神戸で必要なことは 年頭に

東京・オリンピックパークと国立競技場 東京五輪・パラリンピックを開催する2020年が始まった。ゴールデン・スポーツイヤーズと呼ばれる3年間の2年目だ。神戸に本拠地を置くスポーツ用品メーカーといえば、まず名前が挙がるアシックス。東京五輪の組織委員会とは「ゴールドパートナー」の契約を結ぶ上位スポンサーの一角を占める。住友ゴム工業は、ダンロップのブランドでテニスボールなどを提供する。世界的にも発信力の高いス...

(解説)神戸のブランド力、源泉は「交通」ということ 問題意識どう表現?

 アパレルや洋菓子など「衣・食・住・遊」に関する生活文化産業の業界団体である神戸ファッション協会(神戸市中央区)が「ファッション都市」の再定義に乗り出している。1973年の神戸ファッション都市宣言から半世紀を目前に、改めて神戸の魅力、神戸ブランドとは何かを問い直す試みだ。神戸財界では、神戸が往時の勢いを失った理由が、おおむね「新しい物事に触れる窓口としての港湾の優位性低下」であるとの共通理解ができつつ...

(用語解説)東京モーターショー 自動車見本市から変化めざす、2年に1度開催

■東京モーターショー 東京ビッグサイト(東京都江東区)を中心に開催する自動車の国際見本市。日本自動車工業会が主催する。1954年に第1回を開催し、世界5大モーターショーの1つとされる。毎年開催された時期もあったが、2009年から再び2年に1回の開催になっている。 国内外の自動車メーカーにとって新車や新技術の発表の場。ただ、近年では自動車の電動化などを背景に、異業種による移動手段に関する展示も目立つ。自動車...

(解説)ネコノミクス最前線は「共生」めざす 神戸市で初の動物愛護フェス

 神戸市の動物愛護協会などで構成する実行委が22日に、しあわせの村(神戸市北区)で開催する「第1回動物愛護フェスティバル」は、協賛企業だけでも22社と多くの民間企業が関わっているのが特徴だ。これらの多くは動物愛護活動への協力を単なる社会貢献にとどめず、同時に事業機会の拡大につなげたいと考えているようだ。こうした企業の収益拡大は、さらなる動物愛護活動の継続につながる。神戸はネコとの共生を全国に先駆けて条...

(解説)神戸の企業もLGBT対応が進む 社内の「多様性」重視が浸透へ

 神戸市に立地する企業の間でも「LGBT」と呼ばれる性的少数者への対応が進んでいる。アシックスは、LGBTの人が働きやすい企業か評価する「PRIDE指標」で国内のスポーツ会社では初の最上位「ゴールド」の格付けを得たほか、川崎重工業も2年連続ゴールド。一方で、米系製薬大手の日本イーライリリーは「配偶者」を法的な婚姻関係にとらわれず、社内ルールでのみ認識するよう制度変更するなど先を行く。すでに生命保険...

(解説)コンピューター「京」が親しまれた理由3つ 神戸医療産業都市のモデルか

 8月30日に電源を切る式典をわざわざ開催した理化学研究所のスーパーコンピューター「京」は、1台のコンピューターと思えないほど、地元に親しまれていた。その背景には、民主党政権の事業仕分けで有名になったのをきっかけに、地元に親しまれるための努力をしたということが大きい。こうした「京」の人気は、シミュレーションクラスター(シミュレーション集団)として自らの一部に取り込んだ、神戸医療産業都市の関心や知名度...

(解説)変わる神戸市兵庫区、評価高まるか 喜楽館1周年に区役所も新築

 神戸市兵庫区が変わりつつある。落語の定席「神戸新開地・喜楽館」がオープンしてから1年が経過し、同区の中心地である新開地には女性客が増えたとの指摘が出ている。現存する中で最も古い区役所だった兵庫区役所が8月から稼働し、地域活動の拠点である「みなとがわホール」も完成した。こけら落とし公演は、地元住民らを中心とした音楽やダンスなどさまざまなジャンルの26団体が相次いで出演。かつては兵庫区内の工場で働く人...

神戸市制130周年 久元市長に聞く(3)記者の目 都市の経営理念にスピードも

▽インタビュー記事・神戸市制130周年 久元市長に聞く(1)「テクノロジーが人間らしさ作る都市に」・神戸市制130周年 久元市長に聞く(2)「交通の要衝として優位性を回復」 今回の久元喜造市長のインタビューを通じて感じられたのは、やはり極めてバランスを重視しした都市経営だ。たしかに急激な変化が住みやすさを損ねることはあるし、今後長期間にわたる都市の方向を考える市長の役割には慎重さも必要だろう。丁寧とも言える。...

神戸市制130周年 久元市長に聞く(2)「交通の要衝として優位性を回復」

=(1)から続く--いまの神戸の弱みは何でしょうか。 いまの神戸の弱みは、人や物の流れが、港から空港に移ったということの結果だと思います。そうした動きは、すでに震災前にも始まっていたといえます。港の役割が縮小していったのと同時に、神戸の街を潤していた「山を削り、海を埋め立てる」というプロジェクトも終わりが見えてきた。 同時に海外との競争という観点では、国が大きな社会資本投資を行わなくなりました。港だ...

神戸市制130周年 久元市長に聞く(1)「テクノロジーが人間らしさ作る都市に」

 神戸市の久元喜造市長は27日までに神戸経済ニュースのインタビューに応じ、同市の将来像や都市経営の方針などについて語った。久元氏は、交通網の整備や三宮再開発などを通じて、神戸市内での経済活動を活性化することが、大都市としての魅力につながるとの見解を示した。そのためには文化や芸術などの「非日常性」を振興することも必要で、優れた人材を神戸に取り込むための手段にもなるとの見方も語った。インタビューでの久元...

(解説)神戸空港、さらなるインフラ整備が課題に浮上へ 国際線「中期」課題で

 関西国際空港、大阪国際(伊丹)空港、神戸空港の関西3空港の役割について話し合う関西3空港懇談会が5月にも開かれるのを受けて、神戸空港の国際線就航を巡るインフラ整備も課題として浮上する見込みだ。2021~25年の中期的な課題として神戸空港への国際線就航が位置付けられるとなると、遅くとも5〜7年程度をめどに、国際線ターミナルの整備を進める必要がある。さらに空港アクセスの強化も優先度が高い課題として浮上し、...

(解説)阪神高速神戸線、10日連続で通行止めへ 5月24日から湊川~京橋で

 道路運営会社の阪神高速道路(大阪市北区)は5月24日午前4時~6月3日午前6時の10日間、阪神高速3号神戸線の湊川~京橋の上下線など約7.2キロメートルを通行止めにする。1966年に開通してから50年超が経過したことによる老朽化を受けて通常の補修工事に加えて、長寿命化を目的とした工事を実施するためだ。通行止めの期間中は道路の混雑が予想されることから、阪神高速道路はう回ルートを設定するほか、中国自動車道などを...

(解説)世界パラ陸上(下)主な関連銘柄一覧・恩恵を受けそうな上場会社

=(上)から続く  2021年9月に開催する世界パラ陸上について、株式市場での主な関連銘柄は以下の通り。国際パラリンピック委員会と公式サプライヤーの契約を結ぶアシックス(7936)のほか、メーン会場であるユニバー記念競技場(神戸市須磨区)の最寄駅があり、主力の交通機関になるとみられる神戸市営地下鉄(写真=資料)と接続する鉄道や、宿泊施設などが直接的に恩恵を受けるとみられる。交通機関は海外からの大会関係者や...

(解説)世界パラ陸上(上)中長期的な経済波及効果も、21年9月に神戸開催

 国際パラリンピック委員会(IPC、本部・独ボン)は、2021年9月に10日間の会期で開催する「世界パラ陸上競技選手権大会」の開催地に神戸市を選んだ。東アジアで初めての世界パラ陸上だ。誘致に向けて圧倒的に有利な状況で神戸市が立候補できた背景には、東アジアでも大会を開きたいというIPCの意向もあったとみられる。選手や役員に加えて、述べ10万人の観客が予想されており、経済波及効果への期待もかかる。さらに高齢化...

(解説)神戸空港の増枠、なお国際線が焦点か 関空BCPの視点どうする?

 5月に開催がずれ込むとの見方が出ている関西3空港懇談会では、依然として神戸空港と国際線の関係整理が焦点になるとみられる。懇談会の事務局を務める関経連の松本正義会長(住友電工会長)は15日の定例記者会見で神戸空港について、向こう1〜2年の短期では神戸空港に国際線の就航を認めない案を軸に調整を進めていることを認めた。ただ、関西3空港懇談会が昨年12月に8年ぶりに開かれたきっかけは関西国際空港が台風の影響...

(解説)新たな1万円札の「顔」渋沢栄一、神戸市と米商人を仲裁の実績

 政府・日銀は9日、1万円、5000円、1000円の各紙幣(日本銀行券)のデザインを一新すると発表した。新紙幣は2024年度前半に発行を始める。紙幣の刷新は5000円札に樋口一葉、1000円札に野口英世が登場した2004年以来20年ぶり。採用する肖像は1万円に渋沢栄一、5000円に津田梅子、1000円は北里柴三郎とした。このうち1万円札に採用の渋沢は「日本資本主義の父」とも呼ばれ明治期の資本市場の整備に尽力。神戸をめぐる動きでは、...

(解説)神戸市の北神急行買収、非効率除く独自の方策 人口減対策には未知数も

 神戸市が3月29日に発表した北神急行線の資産買収による一体運行は、単純に「民営化」なのか「公営化」なのか、という2分法とは異なった理解が必要だ。神戸市が北神急行電鉄の一体運営を検討できた背景には、北神急行線が神戸市営地下鉄から延びた、いわゆる「盲腸線」的な路線であったうえ、すでに一体的にダイヤを組むなど実質的には同一路線として運行していることがある。国内の自治体の「民営化の流れ」に逆行してでも市営...

(解説)交通結節点「三宮」の価値高めた阪神・近鉄の相互直通 20日で10周年

 2009年3月20日、阪神の西九条(大阪市此花区)と近鉄の近鉄難波(現在の大阪難波、大阪市中央区)の間が開通。きょう20日で10周年を迎えた。尼崎〜大阪難波までを「阪神なんば線」として阪神と近鉄の線路が結ばれたのを機に、神戸三宮〜近鉄奈良の間での相互直通運転が始まった。大手私鉄が地下鉄などをはさまずに直接、相互乗り入れするのは日本でも阪神と近鉄のみ。奈良市の中心地である近鉄奈良と神戸の中心地である三宮が、...

(解説)カラオケ発祥、ジャズの中心 「あなたが知らない?」海外から見た神戸

 神戸は、カラオケが発明された街--。神戸に住む人が、神戸の街を誰かに紹介しようと思ったとき、これを最初に紹介することは珍しいのではないか。だが海外からみると、必ずしもそうではないのかもしれない。14日まで神戸市内で国際会議を開催したインターネット上のアドレスやURLを管理する非営利組織「ICANN」(米カリフォルニア州)は、神戸を訪れる人向けに「神戸について、あなたが知らない10のこと」(Ten Things...

(解説)「ダイバーシティはもうかる」は受け容れられるのか 欧米企業で普及

 27日に兵庫県が開催した「外資系企業・在日外国商工会議所合同サミット」では、ダイバーシティ(人材の多様化)をテーマに議論した。神戸に立地する大手の外国企業が議論の立脚点として「ダイバーシティやインクルージョン(社会的包摂)は事業戦略」(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンのジェームズ・ケリー執行役員)といった立場を取ったのに対し、兵庫県側の参加者は人手不足の対応には女性や高齢者の就業が必要とい...

(解説)神戸市の「都市型産業」振興、現状認識に誤解か 人口流出促す可能性

 神戸市が進めている「都市型創造産業」の振興策は、誤った現状認識に基づいた施策の可能性が高い。神戸市が都市型創造産業と位置付けるデザイン、広告、情報サービス、映像・音声・文字情報制作など8業種は、神戸市の想定よりも、よほど厳しい競争環境にあると認識し直す必要がありそうだ。各業種の実情をそれぞれ実地で調査するべきだろう。そうでなければ同市が進める政策は、むしろ東京への人口、人材流出を促す結果につなが...

(解説)地下鉄の新型6000形が映すニュータウン 低コストで快適を求める将来

 神戸市営地下鉄の西神・山手線は16日、25年ぶりの新型車両である6000形の営業運転を開始する。新しい電車の特徴は、安全性や省エネ性能の向上に加え、乗客向けに快適さを高めたこと。2022年度までに全28編成を6000形に置き換える。鉄道車両の通常の寿命である40年よりも短い使用期間で退役させる車両も出てくるが、全列車を同形式にすることで維持コストの削減などをねらう。こうした路線経営は西神・山手線の歴史と表裏一体であ...

(解説)18年の神戸港、輸出入が過去最高も曲がり角か 輸出は2カ月連続で減

 神戸税関が23日に発表した2018年の貿易統計(速報)では、神戸港の輸出入総額が前年比4.4%増の9兆2615億円と、07年以来11年ぶりに過去最高を更新した。地域別では中国を中心としたアジア向けの貿易が輸出、輸入ともが過去最高。ただ、台風が相次いだ9月に次いで、12月も輸出入総額が前年比で減少。18年の過去最高は年前半の貯金で年後半の減速を補った形で、好調だった輸出入が曲がり角を迎えた可能性がある。 12月の輸出入...

(解説)住友ゴム、テニスで「ダンロップ」強化 全世界で商標権、タイヤ波及も

 住友ゴム工業はテニス事業で「ダンロップ」ブランドを強化する。ソフトテニスボールの商標を「スリクソン」から変更するほか、世界的な硬式テニスの大会でスポンサー契約を相次いで獲得した。1888年に英国で発祥し、テニスなどラケットを使う競技で地名度の高いブランドを積極的に活用。タイヤが主力である住友ゴムのブランドとしての「ダンロップ」を世界的に定着させたい考えとみられる。 住友ゴムは10日、プロテニスのワール...

(解説)景気悪化は外からやってくる どう備え、どう乗りきるのか・年頭に

 読者のみなさま、新年あけましておめでとうございます。2019年も神戸経済ニュースをよろしくお願いいたします。今年はラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が開かれ、いよいよ「ゴールデン・スポーツ・イヤーズ」が始まります。しかし、昨年末にかけて株式相場が急落する事態になりました。景気の先行きがあやしくなってきたからです。年始から先行き明るい話でもなく、概念的な話になりそうで恐縮ですが、今年最大のリスク...

(回顧2018)IPO さらに小粒化進む、再上場組だけ苦戦 宇田川氏に聞く

 神戸市に本社を置く企業では2018年、3月に神戸天然物化学(6568)、9月にワールド(3612)が新規株式公開(IPO)した。16年11月のスタジオアタオ(3550)から1年半近くの間隔があったが今年は2銘柄。兵庫県でみてもイボキン(5699)、極東産機(6233)と、たつの市の2銘柄を合わせて4銘柄と、神戸・兵庫のIPOにとって2018年は比較的「豊作」の1年間だった。 日本の株式市場全体でみてもIPO銘柄数は高水準で推移...

(回顧2018)政策の失敗? 地下鉄海岸線の将来は……

 10月に久元喜造神戸市長が、神戸市営地下鉄海岸線を「政策の失敗」と評価したと一部の報道で伝わり、話題になった。建設費の借金を返済するどころか、日々の営業コストもまかなえていないことから、地下鉄海岸線は「民間なら即運行中止」と久元氏が担当した大学の講義で話した。これについて報道では、海岸線の赤字を追及した政党の主張を合わせて報じたこともあり、そもそも建設しなかったほうが良かったと述べたように伝わって...

(回顧2018) MICE 全国・世界への発信地として必要なものは何か

 国際会議や見本市などMICE(Meeting=研修・セミナー、Incentive tour=報奨旅行、 Convention=会議、Exhibition=展示会の頭文字)にまつわる話題を2つ挙げるなら、新神戸駅限定販売のみやげ物「医学会に行ってきました」の発売と、「第31回国際電気自動車シンポジウム・展示会&EV技術国際会議2018」(動画は試乗会)の開催だろう。いずれも神戸でMICEが順調に伸びたことを示している。ただ、同時に浮き彫りになっ...

(解説)上場会社の今期予想、下方修正が相次ぐ 国内外の景気に減速感か

 神戸市内の上場会社による4〜9月期決算が出そろい、先行き見通しに慎重姿勢が広がっていることが明らかになった。3月期決算企業の35社のうち、9月期末を通過した10月1日以降に19年3月期の業績予想を下方修正したのは10社になった。半面、同時期に上方修正したのはワールドとシャルレの2社にとどまった。7月の豪雨や9月の台風の影響による国内消費の一時的な減少だけでなく、国内外の景気に減速感が出てきなのが背景にあ...

(解説)大阪万博決定 経済効果2兆円で神戸にも恩恵か、出展者の準備拠点にも

(会場の想像図=立候補申請文書)  2025年に大阪市で国際博覧会(万博)を開催することが23日(日本時間24日未明)、パリで開催した博覧会国際事務局(BIE)総会で決まった。会場は大阪市此花区の人工島「夢洲」で、神戸港から目と鼻の先の地区だ。このため2兆円とされる経済波及効果の恩恵を、神戸経済も受ける可能性が出てきた。さらに会期以降も含む長期的な経済効果につなげるには、出展者のバックヤード(準備拠点)と...

(解説)10月の株式相場・下落率ランキング ドーン、トリドールなど下げきつい

 神戸市内に本社を置く上場企業48社の株価について10月の月間騰落率を算出したところ、最も下げがきつかったのは、地理情報システム(GIS)を利用したシステムやサービスを提供するドーン(2303)で、23%下落した。トリドールホールディングス(3397)やノエビアホールディングス(4928)が続いた。日経平均株価が約9%下落するなど相場全体が下落するなかで、台風による臨時休業や訪日客の減少で影響が懸念された銘柄の下げ...

(解説)アサヒHD株に上昇余地の見方 大幅増配と成長イメージを両立か

 前週末27日の東京株式市場ではアサヒホールディングス(アサヒHD、コード5857)が急伸し、制限値幅の上限(ストップ高)の2307円まで買い進まれた。26日大引け後に年間配当を120円と、前期の74円から大幅に引き上げると発表したのが買い材料視された。好業績で買い安心感があったところに、株主への利益配分を強化したのが好感された。さらに同社は同時に成長投資の計画を同時に示したのが奏功したとみられる。同業他社との比...

(解説)Q&A 神戸医療産業都市とは 国内有数の集積、ベンチャー育成など課題

 19日に20周年記念式典を開催した神戸医療産業都市とは何か。場所や機能、経緯、経済効果、今後の課題などについて、改めてQ&A形式でまとめた。Q 神戸医療産業都市とは、どこあるのか。A どこからどこまでという、特に明確な境界線はないようだ。神戸医療産業都市の運営を取り仕切る神戸市の外郭団体「神戸医療産業都市推進機構」(神戸市中央区)によると、ポートアイランド2期工事の地区に企業や研究所が進出した場合に...

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