みなと銀と神姫バス、観光地の活性化で連携協定 ファンドに資金受け入れも

20211124観光連携

【神戸経済ニュース】りそなホールディングス(8308)傘下のみなと銀行(神戸市中央区)と、神姫バス(9083)は24日、兵庫県の地域活性化に取り組むことを目的とした連携協定を結んだと発表した。みなと銀の武市寿一頭取(写真右)と、神姫バスの長尾真社長(同左)が出席して同日、神戸市内で協定の締結式を開いた。観光に関する街づくりや誘客、情報発信などで協力する。観光事業者の支援の一環として、みなと銀系の投資会社が運用する「ひょうご観光活性化ファンド」に神姫バスが1000万円を出資することも決めた。

  みなと銀が民間企業と連携協定を結ぶのは初めて。これまで両社はそれぞれ個別で観光地の活性化に関わっており、武市頭取は神姫バスを「志が同じ」と説明。「われわれの軸は兵庫県の活性化。兵庫県の観光活性化に取り組んでいる神姫バスとの連携は、兵庫県全体の活性化につながる」との連携の意義を強調した。神姫バスとの連携協定については「観光について相談させていただく中で、自然発生的に話が出た」という。

 神姫バスの長尾真社長は、地域の活性化を目指す中で「人口減少の中なんとか交流人口を増やすうえでは、各地の物産を紹介することも含めて、観光という視点が欠かせない」と話した。さまざまな観光地への交通機関や観光施設、宿泊施設といった旅行に欠かせない施設をスマートフォンのアプリなどで一元的に予約できる「観光プラットフォームを(みなと銀と)ともに作りたい」と話し、みなと銀の県内ネットワークによる情報力に期待した。

 神姫バスの高級観光バス「真結(ゆい)」を使った兵庫県内をめぐるバスツアーの組成などにも、みなと銀の情報を活用できるようになる。新型コロナウイルスの感染拡大で感染症への意識が高まったこともあり、感染収束後も個人旅行や少人数のグループ旅行が増えるとみられる。まだ広くは知られていない観光地や地域の物産などを発掘し、都市部への情報発信を展開することで、こうした少人数の需要も取り込みたい考えだ。

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