上組、今期純利益6%増に上方修正 年57円配に増額・下期慎重予想も

20211114上組

【神戸経済ニュース】港湾運送大手の上組(9364)は12日、2021年3月期の連結純利益が前期比6%増の190億円になる見通しだと発表した。従来予想の184億円から上方修正し、増益幅が拡大する。新型コロナウイルスの感染拡大が一服したことで、4〜9月期(上期)に国内外の貨物取扱数量が回復したのが寄与。実質的な増収額が当初の想定を上回り、上期の利益が膨らんだのを通期予想に反映する。

 営業収益は7%減の2500億円、営業利益は8%増の265億円を見込む。従来予想は2470億円、250億円だった。通期予想は上方修正した一方で、10月以降(下期)の営業利益は121億円の見通しと、従来想定(135億円)からやや下方修正と慎重な見通し。「長引くコンテナ不足や、半導体不足といった供給制約に加え原油高などが、経済活動全体を抑制するリスクが残る」(財務担当者)とみているためだ。
 
 営業収益は収益認識に伴う新会計基準の適用に伴うもので、実質的には増収になるとみられる。上期の好調を受けて、年間配当金は前期比7円増配の57円と、従来予定から3円積み増す。中間配当金は予定通り27円を実施予定だが、期末配当を30円に引き上げる。

 同時に発表した21年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比33%増の109億円だった。国内外の貨物取扱数量が回復したことで増収増益になった。営業収益は1%減の1289億円、営業利益は28%増の143億円だった。営業収益が減少した要因は収益認識に伴う新会計基準の適用で、前年同期にも同会計基準を適用すると12%増える計算になるといい、実質的には増収だった。

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