4〜6月期兵庫県GDP0.2%減 個人消費4期ぶりマイナス、公的が下支え

20210930兵庫県

 兵庫県が30日に発表した2021年4〜6月期の県内総生産(GDP、季節調整済み)は、物価変動の影響を除く実質(2011年基準)が1〜3月期との比較で0.2%減少した。年率換算では0.7%減。2四半期連続のマイナス成長になった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、期間中の兵庫県では断続的に緊急事態宣言の発令や、まん延防止等重点措置の適用があった。このため個人が外出を控えたり、民間企業が設備投資に慎重な動きになったりしたのを反映した。ただ、政府部門の支出が下支えして、全体のマイナス幅は小幅にとどまった。

 昨年の4〜9月に大きな変動があったことから、兵庫県は季節調整の影響で、今後大幅な修正が入る可能性があるとして、今回の前期比、季節調整値は「参考値」として発表した。参考値ながら支出の項目別に見ると、構成比が全体の64%を占める民間最終消費支出(主に個人消費)が0.3%減と4期ぶりに前期比マイナスになった。このほか民間住宅投資が2期連続でマイナス。県外需要を示す「純移出等」もマイナスで国内需要の減速を示した。一方で、政府最終消費支出と公的固定資本形成がそろって2期ぶりのプラス。公的部門の支出が景気の下支えになった。

 生活実感に近いとされる、物価変動を考慮しない名目GDPは5兆1866億円と、20年4〜6月期に比べ4.8%増加した。2四半期ぶりに前年同期を上回った。

 内閣府が8日発表した日本全体の4〜6月期の実質国内総生産(GDP)確報値は、実質で前期比0.5%増だった。速報値(0.3%増)から上方修正された。2四半期ぶりのプラス成長だった。

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