神戸・静岡・横浜の3市共同で初開催 水中ドローン使うビジネスコンテスト
- 2021/09/25
- 01:50
神戸市、静岡市、横浜市は共同で、遠隔操作できる水中ロボット「水中ドローン」を使った事業のアイデアを競う「学生海洋ビジネスアイデアコンテスト」を開催する。全国の高校生や大学生などから、水中ドローンを使って3都市がそれぞれ提示した課題を解決する事業などのアイデアを募集。最優秀賞には賞金10万円を用意した。3都市で連携して海洋事業を募集するのは初めて。主要な港湾を抱える地域の魅力を引き出すとともに、将来の海洋ビジネスに携わる人材育成をめざす。(写真は3都市のイメージ=神戸市提供)
3都市共通のテーマとして「水中ドローンの活用」を掲げる。そのうえで神戸市は「海洋ごみの回収方法や港湾施設の調査点検など」、静岡市は「漁業の高度化、海洋レジャー産業での活用など」、横浜市は「港湾施設や船底の点検、海洋環境の保全など」とそれぞれ課題を設定。応募者は、3都市の課題のいずれかを選択してアイデアを応募する。または海を活用するビジネスのアイデアを自由に応募することもできる。どの都市の課題でも、神戸市が作成した専用ホームページから応募用紙を取り出し、所定のメールアドレスに送信する。
応募の締め切りは2022年1月3日とした。募集開始が夏休みに間に合わなかったこともあり、募集期間を長めに取った。グループでの応募も可能だ。審査は一次審査の書類選考と、ネットを通じた公開プレゼンテーションによる最終審査の2段階。一次審査で3都市のテーマと、「自由テーマ」をそれぞれ1組ずつ、合計4組を選ぶ。さらに1月下旬で開催する横浜市主催のイベント内で、最終審査の公開プレゼンを実施。最優秀賞の10万円に加え、優秀賞3組に5万円の賞金が出るため、最終審査に残れば賞金は確定だ。
これまで神戸市が単独で19年、20年と2回の海洋ビジネスアイデアのコンテストを開催。20年は9組の応募があった。注目度を高めることなどを目的に神戸市が他の港湾都市に共同開催を呼びかけ、静岡市と横浜市が応じた。3都市以外にある学校に通う学生、生徒らによる応募も期待する。最優秀賞の受賞者は22年3月の静岡市海洋産業シンポジウムで、アイデアを発表する機会も作る計画だ。
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