21年ぶり神戸〜淡路島で海上アクセス 「花みどりフェア」で無料運航・18-20日

20200501ベイシャトル

 兵庫県は18日の「淡路花博20周年記念・花みどりフェア(秋期)」開幕に合わせて、18〜20日の3日間に神戸市と会場の淡路夢舞台(淡路市)を海路で結ぶ。2000年に開催した国際園芸・造園博覧会「ジャパンフローラ2000(淡路花博)」の際に運航したルートを、21年ぶりに復活する海上アクセスだ。通常は路線バスに限られる神戸〜淡路を結ぶ公共交通の多様化を試みる。各便とも乗船客数を旅客定員の半分以下である50人にとどめ、密集を避けて往復できるようにする。乗船料は無料。

 神戸では中突堤中央ターミナル「かもめりあ」を発着、淡路島では淡路夢舞台に接続する「交流の翼港」を発着する。所要時間は45分の予定だ。18日は3往復、19・20日は6往復を運航する。先着順の事前予約制で、予約は専用サイトから。乗船前日の午後1時まで予約を受け付ける。片道のみの予約も可能だ。多様な利用者を集められるよう、原則として1グループ4人以内または家族限定での利用を呼びかける。

 使用する船舶は、神戸〜関空ベイシャトルの予備船である「かぜ」(写真=資料)と、現在は運航を休止している中部国際空港と三重県津市を結ぶ津エアポートラインの「カトレア」の2隻。臨時で借りて、今回の無料運航に就航させる。悪天候で運航に影響が出る場合は、予約サイトで案内する。

 神戸の都心から淡路島行きの船を運航することで、大阪湾を舞台とした水上交通による観光の可能性を探るねらいもあるという。今回の乗船客には観光や海上交通に関するアンケート調査への協力を求める。2025年には大阪・関西万博の会場である夢島と、神戸空港などを海路で結ぶ構想もある。海外から万博に訪れた観光客を、淡路島や瀬戸内方面に海路で誘致するための参考資料になる可能性もある。

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