モロゾフ、中計目標の営業利益率を上方修正 コロナ前水準5.0%に

20210913モロゾフ中計修正

 洋菓子大手のモロゾフ(2217)は13日、中期経営計画の最終年度である2023年1月期に目標とする単独営業利益率(売上高に占める営業利益の割合)を5.0%に引き上げたと発表した。同社は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた収益悪化の影響で、今年1月に目標を4.5%まで引き下げていた。ただ売上高の変動に応じた機動的な生産体制の構築に加え、販売に関連する人件費など経費の削減が進んだことから、新型コロナの影響を受ける前の目標水準に戻した。

 もっとも営業利益率の目標を引き下げた今年1月、モロゾフは売上高の目標も引き下げていた。今回、23年1月期の売上高の目標は280億円を据え置いている。新型コロナの影響で外出の自粛などが継続し、手みやげの需要が回復が鈍い中で、コスト削減により利益率は改善するとの想定だ。このため金額に換算すると23年1月期の営業利益目標は14億円になる計算だ。

 加えて、同社は23年1月期から収益認識に関する新会計基準の適用を予定している。現行では百貨店などへの納入価格で売上高を計上していたが、新基準は消費者への販売価格で計上する。このため新基準適用後は23年1月期の売上高は304億円が見込まれる。ただ営業利益は影響を受けず、同じ14億円にとどまるため、新基準ベースで営業利益率の目標は4.6%になる計算だ。

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