川重など「液化水素サプライチェーンの商用化実証」、NEDO基金事業に採択
- 2021/08/27
- 02:28
川崎重工業(7012)、岩谷産業(8088)、ENEOSホールディングス(5020)傘下のENEOSは26日、3社で連携して実施する「液化水素サプライチェーンの商用化実証」が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」に採択されたと発表した。あわせて川重による「水素の液化効率を革新的に高める技術開発」も、同基金事業に採用された。事業規模は両事業の合計で約3000億円、基金による支援規模は約2200億円になる。
「液化水素サプライチェーンの商用化実証」は海外で生産した水素を海上輸送して輸入し、国内生産よりも安価に水素を調達できる供給網の構築が目的。船上引き渡しベースで1N立方メートル(ノルマルリューべ=標準状態での気体の体積)あたり価格を2030年には30円まで引き下げる。さらに高効率な水素の液化技術の開発で、2050年には同20円までの引き下げをめざす。
液化水素サプライチェーンの商用化実証は、年間で数万トン程度の水素を供給できる水素製造設備、液化、出荷、輸送、受け入れ基地の実証用施設の運営を通じ、商用化に向けた設備の仕様や数量を検討する。事業期間は21〜29年度の9年間だ。水素の液化効率を高める技術開発は基金の委託事業として進め、事業期間は21年度〜30年度の10年間とした。
「液化水素サプライチェーンの商用化実証」は海外で生産した水素を海上輸送して輸入し、国内生産よりも安価に水素を調達できる供給網の構築が目的。船上引き渡しベースで1N立方メートル(ノルマルリューべ=標準状態での気体の体積)あたり価格を2030年には30円まで引き下げる。さらに高効率な水素の液化技術の開発で、2050年には同20円までの引き下げをめざす。
液化水素サプライチェーンの商用化実証は、年間で数万トン程度の水素を供給できる水素製造設備、液化、出荷、輸送、受け入れ基地の実証用施設の運営を通じ、商用化に向けた設備の仕様や数量を検討する。事業期間は21〜29年度の9年間だ。水素の液化効率を高める技術開発は基金の委託事業として進め、事業期間は21年度〜30年度の10年間とした。
NEDOは川重などの事業と同時に、総額2兆円になるグリーンイノベーション基金事業の第1号案件として、他にも9事業の採択を発表。水素発電技術の実機実証や、水を電気分解して水素を製造する装置について評価技術の確立などを採択した。「脱炭素」を成長機会ととらえて経済と環境の好循環につなげる政府の「グリーン成長戦略」の具体化をめざす。
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