6月の兵庫鉱工業生産、3か月ぶり上昇 基調判断は1年2カ月ぶり下方修正

20210824鉱工業生産

 兵庫県が24日に発表した6月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)速報値は前月比1.1%上昇の96.0だった。3カ月ぶりに生産の増加を示した。一方で指数の3カ月移動平均からみた生産活動の基調判断は、2020年4月以来1年2カ月ぶりに下方修正。足元の生産活動は「横ばい傾向」との見方を示した。5月までは9カ月連続で「持ち直している」としていた。

 主要9業種の生産指数ではウエートが大きい「電気・情報通信機械工業」「化学工業」「食料品工業」が上昇したほか、「生産用機械工業」「輸送機械工業」「よう業・土石製品工業」も上昇し、6月の指数を押し上げた。半面、「はん用・業務用機械工業」「金属製品工業」や「鉄鋼・非鉄金属工業」が低下した。

 同じ月の全国統計では、経済産業省が16日に発表した鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)確報値が前月比6.5%上昇の99.6と、2カ月ぶりに生産の増加を示した。

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