LRTが走る「未来の神戸」いつ来る? 神戸市が有識者の座談会

20210817座談会

 神戸市は17日、次世代型路面電車(LRT)を中心に神戸都心の移動手段について考える有識者の座談会「LRTが走る未来のKOBEを考える座談会」の第1回会合を開いた。久元喜造市長(写真左)は冒頭に座談会のねらいを「どんなLRTが神戸にふさわしいのか、LRTの車窓から見える神戸はどういった雰囲気の街か、も合わせて考えたい」と説明した。座談会は年度内に4回開催し、「景観・街づくり」「利用者・利便性」「新技術との連携」といった、テーマにそって幅広い観点で議論する。意見は報告書としてまとめる予定だ。

 この日の第1回では、三宮や元町で働く経営者や会社員を中心とした委員らが座談会の開催前、4月に運転を開始した、旧港湾部と三宮を結ぶ連節バス「ポートループ」に乗車した。その感想をもとにLRTでは「神戸の魅力を見せられるとよいのでは」「再開発地区は増えているが、その間をつなぐ交通機関はない」「迷わないためにも車窓から見えるものは何か案内があってもいい」「都心の内部を移動するときは交通機関が途絶えるので、徒歩で移動することが多い」といった意見が出た。

 第2次大戦前には東洋一ともいわれた神戸市電が1971年に廃止されて、ちょうど50年が経過した。久元市長は「役所は『未来の』というのを『すぐにはできない』という意味で使うことが多く、たしかにLRTはすぐにできないだろうが、夢物語を語り合う会ではない」とLRTの敷設に前向きだ。都心内部を移動する公共交通機関がタクシー以外にほぼ存在せず、自転車シェアリングも圧倒的に貧弱という現状をLRTは打開できるだろうか。議論が深まれば関心を呼びそうだ。

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