「マヤカン」国の文化財登録、まやビューラインで記念乗車券 13日発売

20210812まや記念乗車券

 摩耶ケーブルと摩耶ロープウェーの「まやビューライン」を運行する神戸すまいまちづくり公社は13日に、「廃虚」として人気の旧摩耶観光ホテル(神戸市灘区)が国の登録有形文化財として登録されたのを記念した乗車券(写真=神戸すまいまちづくり公社提供)を発売する。ホテルとして実際に営業していたころの貴重な写真をデザインしたレトロな雰囲気の乗車券だ。「摩耶ケーブル駅」と「星の駅」で限定1000セットを販売する。

 旧摩耶観光ホテルはケーブルとロープウェーの乗り換え駅である「虹の駅」付近に建っている。通常は立ち入りが禁止されているが、優美なたたずまいから「廃墟の女王」とも呼ばれ、地域団体が主催する見学ツアーはいつも人気。廃墟マニアや地元住民の間では「マヤカン」と通称されている。旧摩耶観光ホテルが廃墟としては初めて国の登録有形文化財になったことで、記念乗車券の発行を決めた。

 販売する券種は、ケーブル往復券、ロープウェー往復券、全線往復券が各1枚の3枚1セット。大人料金のみ設定し、価格は税込み3120円。A42つ折りの大型台紙で、中面を開くと右に券面、左に摩耶観光ホテルを巡る年表を記載した。券面には、かつて摩耶ケーブルを運行した旧六甲摩耶鉄道の章標や神戸市交通局の章標もデザインした。乗車券としての有効期間は2022年3月31日までとした。

 天気がよければ旧摩耶観光ホテルを車内から眺めることができる摩耶ロープウェーでは、乗車中に流れる音声案内もリニューアルした。これまでは神戸港など遠景の説明をしていたが、新たに旧摩耶観光ホテルに関する内容も盛り込んで録音しなおした。日本語の音声は、摩耶ケーブル駅から徒歩圏内にある兵庫県立神戸高校の放送委員会が担当。約5分間の空の旅を案内してくれる。

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