神戸デジタルラボが逆転優勝 有馬〜六甲バーチャル自転車レース・企業対抗戦

20210722バーチャルレース

 有馬温泉の観光協会や地元のeスポーツチーム、神戸商工会議所・神戸スポーツ産業懇話会などで構成する実行委員会が22日に開催した「有馬〜六甲バーチャルライドレース2021」では、今回初めて実施した企業対抗エキシビションレースに「神戸デジタルラボ」(神戸市中央区)のチームが優勝した。1社3人のリレー方式で、有馬温泉から六甲山最高峰「一軒茶屋」をバーチャル自転車でめざす、約15キロメートルの上り坂コース。12キロメートルを過ぎたところでNTT西日本を追い抜き、トップに立つ逆転勝利だった。

 目の前の画面に表示するコースの起伏などに合わせ、ペダルの負荷や自転車の傾きなどが変化する最新のトレーニング器具を、ネット接続して参加するバーチャル自転車レース大会だ。参加したのは神戸デジタルラボとNTT西日本のほか3チーム。神戸デジタルラボで3人目の走者を務めた大市晃宏さんは週末、自転車に乗って過ごすことが多いという。一軒茶屋は逆瀬川(宝塚市)からめざしたことがあった。ゴール近くは今回のコースと共通とあって「最後のトンネルが見えたところで、あと少しだと分かり元気が出た」と話していた。「実際の自転車に乗っているような、リアルさには驚いた」とも。

 有馬温泉エリアのサイクルツーリズム拠点「CASA CICLISMO(カーザ・シクリズモ)」(神戸市北区)を会場としたが、NTT西日本は同社が三宮に開設したeスポーツの体験施設「eSPAKLe KOBE(エスパークル神戸)」から遠隔参加した。企業対抗戦は幅広い神戸の企業が参加できるようにと、神商の神戸スポーツ産業懇話会から提案した。大会のアドバイザーを務めた流通科学大の山口志郎准教授は、「今後もっと多様な参加者が集まれる大会にしていきたい」と話す。「バーチャルなら障害者も一緒に競える可能性があるのでは」と語った。

 予選のタイムトライアルで選抜したライダーとプロサイクリスト4人が参加したメーンレースでは、マトリックスパワータグ所属の安原大貴が優勝。アプリなど同じ環境を構築し、ネットを通じて約170人が参加。このうち9割近くがドイツやフランスなど欧州を中心とした海外の自転車ライダーだった。

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