新神戸駅前、駐車場の上に駅前広場を計画 24年度の使用開始目標
- 2021/07/09
- 02:46
神戸市は8日、神戸空港と並んで神戸の広域交通の拠点であるJR新神戸駅の再整備に向けて「駅前広場再整備の進め方(案)」を発表した。駅前の駐車場に屋根を取り付け、これまで課題だった玄関口としての「シンボル空間」の広場として屋根上を活用する(図=神戸市提供、テキスト・矢印は神戸経済ニュース)。自転車置き場も整理。神戸で数少ない桜の名所である生田川公園に徒歩で向かいやすくなるなど、新幹線の全列車が停車する駅にふさわしい駅前広場をめざす。
2層になっている駅の車寄せは、1階に一般の自家用車の乗降場、2階にバス・タクシーの乗降場をそれぞれ集約。すべてのバスを改札口と同じ2階に集めると同時に、待ち合い環境を向上させるなどで、乗り換えの利便性を高める。一般車を1階に集めることで、公共交通と一般車との混在を回避できるようになるほか、一般車は駐車場の使い勝手が向上する公算だ。
新神戸駅は三宮方面への乗り換えだけでなく、北野の異人館街や布引の滝、神戸布引ハーブ園に向かうロープウェイなど徒歩で向かえる観光地もある。さまざまな方面別にわかりやすい標識や、高架下空間のリニューアルなども実施。新幹線の改札前を起点に歩きやすい空間を設計する。シンボル空間の広場も改札口と同じ2階に接続するよう設計するなど、全般的に歩行者動線も改善する。
発表した「進め方(案)」について、神戸市は意見募集を実施。7月13日〜8月12日に郵送、FAX、電子メール、持参、ホームページ上の意見送信フォームで意見を募集する。8月中には全体のデザインについて提案募集を開始し、年度内にも全体の整備計画を公表する。22年度に設計、23年度には工事に入る。新神戸駅開業50周年の23年3月には間に合わないが、24年度末には使用開始し、25年4月の大阪・関西万博にに間に合わせる。
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