神戸市、接種予約を一時停止・キャンセルも ファイザーのワクチン不足で

20210702ワクチン供給

 神戸市は2日、新型コロナウイルスのワクチン接種について新規の予約受け付けを一時停止すると発表した。国によるファイザー社製ワクチンの供給がここにきて神戸市の希望を大幅に下回り、当初の計画通り接種するとワクチンが不足するため。すでに1回目の摂取をファイザー製で済ませた人が、2回目の摂取をするためのファイザー製を確保するための緊急措置という。ファイザー製のワクチンを使用する集団接種会場では、7月6日以降の1回目接種の予約もいったんキャンセルする。

 神戸市によると、ワクチンはおおむね2週間に1回到着する。これまでも国によるワクチンの供給量は神戸市の希望を下回っていたが、6月21日〜7月4日の接種を対象にした第8回の供給について、神戸市が36万2700回分の供給を希望したところ、国の配分は16万6140回分。7月5〜18日が対象の第9回は31万5900回分の希望に対して14万400回分が到着と、神戸市が求める半分にも届いていない。

 不足を補う目的もあって、7月19日〜8月1日の接種を対象にした第10回の分配には81万9000回分を要求したところ、政府は16万回分の供給見込みを通知。この通知を1日に受けた神戸市は、現状の体制での接種継続は厳しいと判断した。

 集団接種会場、大規模接種会場で予約がキャンセルになる人は約5万人になるという。このうち65歳以上の高齢者については、モデルナ社製ワクチンを使用する会場へ、予約の振り替えを受け付ける。対象者には順次、ダイレクトメールなどで予約の振り替え方法などを案内する。すでに予約の受け付けが始まっている60〜64歳については、予約の振り替え方法を今後詰める方針だ。

 7月5日以降に59歳以下の接種予約を受け付ける予定だったが、これも延期。21日に予定していた12〜15歳への接種券の発送も延期して、状況を見極める。こうした措置でファイザー製のワクチンを確保そ、すでに1回接種した人が予定通り2回目の接種を受けられるようにする。65歳以上の高齢者は7月1日までに、すでに8割が1回以上の接種を済ませている。このため7月末までに希望する高齢者の接種を終えるという政府の目標は達成できる見通しだ。

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