大丸神戸店、6月の売上高0.9%減 土日営業を食料品などに限定で

 J・フロントリテイリング(3086)が1日に発表した大丸神戸店の6月の売上高動向は、前年同月比0.9%減だった。小幅ながら5カ月ぶりに前年同月を下回った。新型コロナウイルスの緊急事態宣言の期間中に、土日の営業を食料品や化粧品などに限定した影響が表れた。昨年は5月中に緊急事態宣言が終了したが、今年は6月20日まで延長された。

 土日の営業を取りやめたことで中価格帯などの婦人服、紳士服といったファッションが苦戦した。一方で、ラグジュアリー(高級)ブランド品や美術品などは好調で、売上高の下支えになった。

 大丸芦屋店の売上高は前年同月比18.3%増、大丸須磨店は同10.1%減だった。

 大丸松坂屋百貨店の既存店売上高は、19年6月との比較では27.3%減だった。19年6月との比較は店舗別では明らかにしていない。

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