兵庫知事選 斎藤氏が政策発表「医療産業、国際金融都市など大阪と連携」
- 2021/06/10
- 19:40
斎藤氏は政策全体を「5つのビジョンプラスワン」の6項目にまとめ、経済に関する政策は3項目「ビジョン3」に集めた。健康医療や航空宇宙、環境エネルギーといった、神戸市を中心とした兵庫県が重視してきた分野に加え、国の成長戦略に「呼応」して先端半導体や次世代電池についても、開発や製造の拠点を誘致。製造業の活性化でGDP成長率を引き上げるドライバーにする。
新型コロナウイルスへの対策については「ビジョン1」として先頭に掲げた。「ワクチン接種待機ゼロ」「コロナ倒産・失業・生活困窮者ゼロ」「学生の孤立ゼロ」「高齢者の孤立ゼロ」という「4つのゼロをめざす」と主張。ワクチンについては、兵庫県独自の大規模接種会場が県内で5カ所程度は必要とみる。加えて個人事業主やフリーランスなど小規模な事業者も、情報が行き渡らずに積極的な接種を促されないケースをなくしたい方針だ。
県庁のあり方については6項目に「プラスワン」としてまとめた。知事自身の給与や退職金を削減し、財源不足などに備える財政調整基金の積み立てなどに回す。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「県庁の組織、働き方もいったん見直す必要がある」として、県庁再整備構想も見直す。
兵庫県知事選には斎藤氏のほか、元加西市長の中川暢三氏、元副知事の金沢和夫氏、元兵庫県議の金田峰生氏が立候補を表明している。斎藤氏が政策を発表したことで、これまでに立候補を表明していた4氏の政策が出そろった。
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