神戸港、在来貨物の定期航路開設も支援 航路誘致で今年度から

 神戸市は2021年度から、神戸港に外航船の定期航路を誘致する一環で、在来貨物を運搬する貨物船(在来船)の定期航路開設を支援する。国内に事業所を開設している外航船社または代理店に補助金を支給する。貨物を積んだトラックや荷台(シャーシ)を運搬するRORO(ローロー)船の新規航路も支援の対象だ。

 神戸港は国が2010年に国際コンテナ戦略港湾に指定して以来、コンテナ航路の開設など神戸港でのトランシップ(積み替え)需要開拓を、コンテナ・フェリーふ頭の運営会社である阪神国際港湾とともに進めてきた。コンテナ以外の在来貨物についても集貨を強化する一環で、新規開設の航路誘致にも力を入れる。

 航路の新規開設のほか、既存航路を一部変更して神戸港に新たに寄港するケースも支援する。ただ、主としてコンテナに収まらない貨物を運ぶ在来船の場合、必ずしも定時や定曜日で運航するとも限らない。このため1カ月に1回程度の頻度で神戸港に寄港する船舶は、定期船と認めることにする。

 新規航路開設に伴う補助額は、新たに投入する船舶の総トン数や寄港回数に応じて決定する。新たな貨物、新たな仕向地など神戸港を利用して新たに在来貨物を輸出入する物流会社などに向けた補助事業は、昨年度に続いて実施している。

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